2024年2月7日
授業の持ちコマ数、全校種で約半数が現状は「負担」=School Voice Porject調べ=
School Voice Porjectは6日、小中高等学校、中等教育学校、特別支援学校の教職員を対象に授業の持ちコマ数の現状とそれに対する意見を調査した結果を公表した。

調査は昨年9月15日~12月31日に行われ335件の回答を得た。現在受け持っている授業のコマ数を訊ねたところ、勤務している校種によって大きな違いが見られた。児童生徒の学齢が低い校種になるほど授業のコマ数は多く、小学校では74%の教員が21コマ以上を担当していることがわかった。


担当している授業コマ数について、半数以上の教員が「負担」「どちらかというと負担」と回答。校種別に見ると、担当しているコマ数が比較的多い小学校や特別支援学校において、特に負担を感じている教員が多かった。持ちコマ数別に見ると、担当しているコマ数が多いほど負担を感じている人が多く、週26コマ以上担当している人においては96%が「負担」「どちらかというと負担」と回答した。

教員が心身の健康を守るために担当できる最大のコマ数は、「16コマ~20コマ」とした人が最も多く全体の63%に上った。校種別に見ると、「10コマ以下」と回答したのが小学校で4%であったのに対し、高校では54%と大きな隔たりが見られた。

授業の質を維持するために望ましいコマ数は、小学校では「16コマ~20コマ」と回答した人が70%で最も多かった一方、中学校では「11コマ~15コマ」が63%で最も多く、高校では68%となった。また、勤務時間内に業務が終わるために「本来この程度に収める必要がある」と思うコマ数を訊いたところ、「授業の質を維持するために望ましいコマ数」とほぼ同様の結果となった。
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