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2024年7月11日
大日本印刷×福井県立大学、恐竜の魅力を伝える「VR恐竜展システム」開発
大日本印刷(DNP)とDNPコミュニケーションデザイン(DCD)は10日、福井県立大学の恐竜学研究所と共同で、「VR恐竜展システム(福井恐竜編)」を企画・開発したと発表した。
同システムは、DNPが画像認識とVR(Virtual Reality:仮想現実)の技術を使って開発。恐竜や備品などの展示物のミニチュアを来場者が自由に配置でき、ディスプレイに映る展示会場が原寸のスケールで組み上がっていく。
今回、同大が保有する「福井県で発見された恐竜の全身骨格3Dデータ」と同システムを掛け合わせることで、研究・教育にも有効な学術コンテンツを共同開発した。7月17日から、福井県立恐竜博物館の本館3Fで公開予定。
同システムは、生物としての恐竜や恐竜研究に触れることができる教育向けの体験コンテンツ。2025年に同大に恐竜学部が新設され、福井県で恐竜研究が活発になることを見据え、福井県立恐竜博物館に設置して、同学部の認知拡大や来場者が恐竜の「新しい見かた」と出会う機会の創出につなげていく。
利用者は、展示会場の実物模型の中に、恐竜・壁・人物などのミニチュアパーツを自由に配置でき、「自分だけの恐竜展」をイメージした会場を作成できる。
作成した空間はディスプレイに表示され、利用者はゲームコントローラーを使って、空間を自由に移動して展示を鑑賞できる。画像認識とVRの技術を活用することで、ミニチュアパーツがバーチャル空間では原寸大の比率で表示される。
表示する恐竜には、同大が保有する「福井県で発見された恐竜の全身骨格3Dデータ」を活用。研究成果を反映したデータを使うことで、来場者に生物としての恐竜の魅力を伝え、恐竜研究や古生物学・地質学などへの興味の喚起につなげていく。
同大・今井拓哉准教授の監修のもと、バーチャル空間での恐竜の解説パネルの設定や、展示会場内を鑑賞して周る導線の設計など、実際に恐竜展を企画する際の工程が体験できるようになっている。本格的な恐竜展をつくり上げていく疑似体験と通じて、「観る側」だけでなく「つくる側」の視点からも楽しむことができる。
また、同システムは、DNPの副業・兼業制度を活用して、「恐竜コンサルタント」として社内外で活動するDNP社員が企画立案・プロデュースをし、コンテンツ開発と利用者の体験に関わるデザインをDCDが行った。DNPのXR(Extended Reality)技術や表現技術、情報処理の強みなどを活用して、恐竜の魅力をより楽しく・より分かりやすく伝えることに加え、恐竜の学術的な魅力を幅広く伝えることも目指している。
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