2025年3月28日
ヤングケアラーの把握が難しい理由は「家庭内の事情に立ち入ることへの躊躇」64.7%=ヤングケアラー協会調べ=
ヤングケアラー協会は27日、学校現場におけるヤングケアラー支援の実態と課題を把握するための調査の結果を公表した。

調査は全国の小中高等学校の教員309名を対象に行われた。それによると、ヤングケアラーの把握が難しい理由は、「家庭内の事情に立ち入ることへの躊躇」64.7%が最多で、次いで「生徒本人の自覚の欠如」55.0%、「普段の関わりではわからないことが多い」51.1%と続いた。

支援や連携の課題としては、「適切な支援方法の見極め」57.3%や「生徒・家庭との関係づくり」54.7%が挙げられた。また、「外部機関との連携の難しさ」49.8%という回答も多く、学校内の支援の課題に加え、自治体や関係機関との情報共有が十分に行われていない現状が明らかとなった。

学校内での支援策としては、「校内での情報共有」56.6%や「個別支援」54.4%が中心となっており、「自治体との連携」は39.2%にとどまった。

また、教員が自治体や教育委員会に期待する支援としては、「専門家や支援員の派遣」「外部機関との連携支援体制の構築」「教員向け研修の充実」などが挙げられた。


ヤングケアラー支援に関する統一的な対応指針が「なかった」と回答した学校は71.2%に上り、支援方針の未整備が課題となっている。また、「ヤングケアラーに関する研修を受けたことがある」教員は22.3%にとどまった。
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













