2026年6月5日
中高生の登校しぶり、約8割の保護者は「子どもの言葉や欠席などの行動」で初めて気づく =塾選調べ=
DeltaXが運営する塾選びサービス「塾選」は4日、「子どもの登校しぶり」を経験した中高生の保護者100人を対象に実施した、「中高生の登校しぶりに関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、子どもに「『学校に行きたくない』という気持ちがあることに、いつ気づいたか」を聞いたところ、「本人が言葉にする前に察知できていた」ケースはわずか16%にとどまった。つまり、約8割の保護者は、子どもの言葉や欠席などの行動があるまで「学校に行きたくない」という気持ちに気づいていなかったことになる。
この背景には、子どもが不調の理由をうまく言語化できない、あるいは親を心配させまいと意図的に隠してしまうといった事情も考えられ、保護者にとっても、日常の些細な変化を「よくある反抗期」や「一時的なわがまま」と捉えてしまい、深刻な異変として認識しにくい側面があるようだ。
また、子どもが登校をしぶる前に「特に変化は見られなかった」と回答した保護者はわずか8%で、多くの家庭で子どもに何らかの変化があったのが伺える。登校しぶりの前に見られた変化として最も多かったのは、「イライラしていることが増えた」48%で、以下、「朝寝坊することが増えた」42%、「夜更かしすることが増えた」36%などが続き、生活リズムに関する変化が上位に挙げられた。
「学校に行きたくない理由」を聞いたところ、最も多かったのは「友人関係のトラブル」35%で、「クラスの雰囲気が合わない」28%や、「教師と相性が合わない」15%、「部活動でのストレス」15%など、学校の環境に悩みを抱えているケースも見られた。
一方、「子どもが登校を渋ったタイミングはいつか」を尋ねたところ、最も多かったのは「夏休み明け」42%で、以下、「学期の途中」41%、「ゴールデンウイーク明け」22%、「年度始め」19%、「冬休み明け」6%、と続いた。学校に行きたくない理由は子どもによって様々だが、「夏休み明け」など長期休暇後が登校しぶりの1つのタイミングになっていた。
また、登校を渋るようになる前の長期休暇中、「子どもの様子はどうだったか」を尋ねたところ、最も多かったのは「生活リズムが乱れていた」53%で、以下、「ゲームやSNSに没頭していた」46%、「友達と会う機会が少なかった」28%、などが続いた。もちろん、生活リズムの乱れやゲーム・SNSへの没頭が、登校しぶりの直接的な原因とは限らない。先述の通り、友人関係やクラスの雰囲気などの学校内の悩みも、学校に行きたくない理由として挙げられている。
では、子どもが「学校に行きたくない」と意思表示をしたとき、保護者はどのように向き合ったのか。登校しぶりが見られた際の対応としては、「様子を見守った」57%や「子どもと話し合いをした」48%、「無理に登校させないようにした」43%といった、受容的な関わりが上位に挙げられた。無理に登校を促すのではなく、まずは子どもの心の安全を第一に考え、家庭を「安心できる場所」として整えることを優先した家庭が多かった。
一方、「登校しぶりのその後の状況」については、「時々休みながら通っている」46%が最も多かった。完全に元の状態に戻るまでには一定の時間を要する場合もあるが、段階的に回復していく様子が伺える。「現在は通常通り通学している」も41%あり、約9割は状況が改善する傾向にあった。「学校を休む日が増えた」「完全に不登校になった」というケースも存在するものの、割合としては限定的。
また、子どもが「再び登校できるようになった背景」について質問したところ、「子どもの気持ちに寄り添う」59%、「無理に登校させずに休ませる」41%、「親子で話し合う時間を十分に取る」38%、といった関わり方が挙げられた。いずれも、子どもの状態を尊重しながら対応する姿勢に共通点がある。保護者の働きかけを最小限に抑え、まずは子どもの気持ちを落ち着かせることを優先する姿勢が見て取れる。
この調査は、子どもの「登校しぶり(行き渋り)」を経験したことがある、中学生・高校生の保護者を対象に、4月にインターネットで実施した。有効回答数は100人。
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