2014年7月4日
多摩市立愛和小/全校1人1台タブレット環境の公開授業
東京都多摩市立愛和小学校は6月28日、授業公開の催し「iPadの日常化による新しい教育Styleの創造―iPad最後の挑戦」を実施した。
愛和小学校では、児童の基礎学力や学習意欲の向上を目的としてICT教育を積極的に推進しており、統合前の2013年には東愛宕小で児童1人1台iPadの環境を実現。新年度スタートから3カ月を経た今回の授業公開では、これまでの取り組みの効果を検証するとともに今後の取り組みに関する検討材料とするために行われた。
3年1組の授業(国語)では、「起承転結を考えて物語を書こう」という単元を行った。この授業は、児童がペアになりLEGOブロックを使って物語を考え、組み立てていくというもの。LEGOで作った各シーンを、iPadで撮影して記録、「Story Visualizer」で物語としてまとめて、発表までを行う。発表では、児童のiPad画面を大型モニターに映し出し、児童たちが次々と、物語を披露していく。
また、1年1組の授業(生活)では、「まいにちせわをしよう」の単元で、朝顔の成長記録を「ロイロノート・スクール」に記録して発表するという活動を行った。「ロイロノート・スクール」はタブレット用の授業支援アプリで、写真や動画、資料などがカードとなったものを使い、簡単にプレゼン資料を作ることができる。児童たちは記録写真を使って、戸惑うことなく資料を作っていた。
その後、公開授業を担当した教員らによる発表会を体育館で行った。
3年1組を担当した槇田教諭は、タブレット活用授業のメリットとして「発言しない子の意見を、タブレットを活用することで引き出すことができる」点を挙げ、反面で目的がそれてしまうことや通信トラブルで子どもたちのやる気がそがれてしまうこともあると述べた。
また、1年1組を担当した設楽教諭は、iPadを使った学習は入学から3カ月しか経っていない子どもたちにも受け入れられており、楽しんで使っていると語った。
その後、デジタルハリウッド大学院佐藤昌宏教授による「EdTechで変わる教育の今とこれから」と題した講演を行った。
「テクノロージーの進化に伴い、これまでの制度や仕組みは機能しなくなりつつある」と、具体例をあげながら解説する。教育現場も変化しなくてはならないと述べ、愛和小学校ほかの例によって「公教育もリーダーシップ次第で変えることができる」のを知ることができたと語った。
最後に、松田孝校長は「iPad(をはじめとするデジタル機器)はいつでも必ず使うものではなく効果的な場面で活用する」ことが重要だと述べ、今後もエビデンスに関する催しを行うなど効果検証を行っていくと、今後の活動について語った。
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