2014年11月12日
愛和小学校/協働学習支援アプリ使って算数の研究授業
東京都多摩市立愛和小学校は11日、「タブレットPCの日常化が拓く新たな教育スタイルの創造」を研究主題とする研究授業と、第3回校内研究協議会を開催した。
研究授業は、槇田雅江教諭による「ともだちと相談して三角形をなかまわけしよう」と題した3年生の算数。1人1台のiPadと協働学習支援アプリ「Real-time LMS」を使って、協働学習形式の学び方を実践するもの。
授業は、始めに個別学習で8種類の三角形を「仲間」に分け、同じような分け方をした児童を教師が指名してグループに振り分け、そのグループで話し合って「仲間」の呼び方を決める、というもの。
提示された三角形は「正三角形」「二等辺三角形」「直角三角形」の三種類で、その名称を知らない子どもたちが、形の特徴(主に辺の長さ)に注目して「仲間」に分けていくことが授業のねらいだった。
研究授業後行われた研究協議会では、「図形を表示した分割画面が分かり易かった」「教師側でグループ分けできるのは便利」「Real-time LMSを使いこなしていた」等、評価する意見があった一方、「Real-time LMSは解のある算数の授業に向いていないのではないか」「グループ分けは異なる考えの児童を集めた方が議論になるのでは」「ふりかえりが感想発表になっていた」といった、今後の課題を示すものもあった。
研究協議会の講師を務めた長崎大学教育学部の寺嶋浩介准教授は研究授業について、「グループでの話し合いが単調になったのは、授業のめあてを明確に示し、子どもへの指示を徹底することが不足していたから。授業そのもののあり方から考えないと、授業全体が議論の場にならない。発表も普段から鍛えないと進歩しない」と、iPadや「Real-time LMS」を活用するかどうか以前の重要性を指摘した。
関連URL
最新ニュース
- CFC、「能登半島地震で被災した子どもの学び実態調査」の結果を発表(2024年11月22日)
- 親が選ぶ子どもに通わせたいプログラミング教育の条件とは? =「プロリア プログラミング」調べ=(2024年11月22日)
- ザクティ、長野県池田工業高校の遠隔臨場体験でウェアラブルカメラが活躍(2024年11月22日)
- 北九州市立大学、高校生向けテクノロジ・イノベーション教育事業「GEEKKイニシアチブ」を開始(2024年11月22日)
- ICT CONNECT21、水曜サロン 安藤昇氏「生成AIで変わる教育の未来」12月4日開催(2024年11月22日)
- 朝日出版社、デジタル・文法指導セミナー「CNN Workbook Seminar 2024」大阪・福岡で開催(2024年11月22日)
- 「未来の学習コンテンツEXPO 2024(冬期)」12月25日開催 企業の協賛案内を開始(2024年11月22日)
- キャスタリア、「ケニアの教育とICTの未来を考える特別セミナー」を開催(2024年11月22日)
- Mulabo!、小学5・6年生対象「親子でプログラミングを体験しよう!」12月横浜で開催(2024年11月22日)
- 教育プラットフォーム「Classi」、「学習トレーニング」機能内に動画を搭載(2024年11月22日)