2016年11月21日
カスペルスキー、日本でも「デジタル健忘症」現象が身近に
カスペルスキーは、デジタルデバイスに情報を保存したことで安心してしまい、その情報を忘れてしまう現象「デジタル健忘症(*1)」について、日本国内の18歳~69歳のインターネット利用者623人を対象にインターネット調査を実施、17日その結果を公開した。
調査結果では、7割以上の人が「デジタルデバイスに頼ることで、昔に比べ記憶しなくなった」と回答、18-29 歳男性では「インターネットは、自分の脳の延長のような感覚」にあてはまる人が48.1%に上り、日本においても自分の記憶をネットやデバイスに依存する傾向があり、特に30歳未満でその傾向が強いことが明らかになった。 一方で、40%以上の人がデバイスに保存したデータのバックアップを取っていない状況も明らかになった。
記憶に関する感覚について、あてはまるかどうかを聞いた質問では、「今の時代は覚えなければいけない情報(電話番号やメールアドレス)が大量にあるので、すべて覚えきれない」に「あてはまる」と答えた人は82.9%に上った。また、「漢字や言葉を思い出せずに、ネットで調べることがある」は78.7%、「PCやスマホ等のデジタルデバイスに頼ることで、昔に比べ記憶しなくなった」は73.1%と、インターネットやデバイスに依存する傾向を示す結果となった。
「覚えておくべきことはすべてデバイスに保存してある」に「あてはまる」という回答は30歳未満で41.3.%と、全体平均の32%に比べて10%近く高い結果となっている。特に18~29 歳男性では、「インターネットは、自分の脳の延長のような感覚」という回答が半数近く(48.1%)を占めた。
デジタルデバイス本体にしかデータを保存しておらず、バックアップを取っていない人は、スマートフォンでは42.5%、PCでは48%、タブレット端末では50.3%に上り、自分の記憶をデバイスに依存しているにもかかわらず、大切なデータを保護していないことがわかった。
デジタル健忘症は日本でも身近に起きている現象で。ネットやデバイスを利用すると便利だが、頼りすぎずに上手に共存することが大切。カスペルスキーでは、インターネットを安全、安心に利用するために、デバイスとそこに保存している重要なデータを自分で守りましょう、と呼びかけている。
*1:デジタル健忘症
Kaspersky Labは、国や年齢、性別を問わず見られている、デジタルデバイスに情報を保存したことで安心してしまい情報を忘れてしまう現象を「デジタル健忘症」と名付け、2015年からデジタルデバイスへの依存が情報の記憶などに与える影響について調査してきた。
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