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2016年12月5日
バイタルデータでアスリート育成、梅村学園とNTT西がトライアル
梅村学園とNTT西日本は1日、ICTを使って収集したバイタルデータなどを利用し、トップアスリートの育成をサポートする新たなトライアルを梅村学園の運営する中京大学などで開始した。
同トライアルでは、中京大学 豊田キャンパスなどで、2016年12月1日から2017年11月30日の期間、棒高跳び、走り高跳び、水泳などの協議を対象に実施する。映像データによる視覚的な評価・分析や、トレーニング中の心拍数・ 3軸加速度などのバイタルデータを数値化することによる客観的な分析を行う。
映像データの分析では、映像データの自動同期や遅延再生を行う技術「遅延同期ビデオフィードバック」を活用。
撮影した映像を指定の時間だけ遅延させて自動再生するほか、撮影した映像を比較したい映像と任意のポイントで瞬時に自動同期することにより、フォームなどの映像チェックと同時に対象映像との比較が可能になるという。
この技術により、トレーニングのイメージが体と頭により強く残っている状態で映像のチェックができる。
バイタルデータの効果分析については、NTTと東レが開発した、着衣するだけで心拍数や心電波形を取得できる機能繊維素材「hitoe」を採用したウエアラブルセンサー「C3fit IN-pulse」を活用する。
また、機能素材「hitoe」を水中での競技に活用し、バイタル信号を計測する基礎研究も実施。水中で取得したバイタル信号から、疲労度などを可視化することで、水泳をはじめとする水中競技のトレーニング管理や選手強化に役立つツールの実現を目指す。
今後、映像データやバイタルデータをネットワークでクラウドへつなげて遠隔コーチングに応用することや、睡眠時間や質などのデータを基に、トレーニング効果の分析やトレーニングメニューの組み立てなど、トップアスリートへの新たなコーチングスタイル確立を検討する。
さらに、中京大学が取り組むトップアスリート育成プログラム「CISP」のトレーニングとICTを組み合わせ、トップアスリートのみならず、スポーツ愛好者への応用や中高年者の健康維持などへの貢献を目指すという。
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