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2021年7月13日

続・iPadではじめる!先生のためのICT入門講座 【第4回】Google Workspaceで情報共有

【第4回】片岡 伸一先生(千葉県立市川工業高等学校)
ふだん使いのICTへ!Google Workspaceで情報共有

「わが校でも今年から1人1台のタブレット端末を導入します」突然の発表に驚いたのもつかの間、教員用ということで1台のiPadが配布されました。「急に言われても、いったい何からはじめていいのかさっぱり・・・」。本連載では、そんな困った状況におかれた先生たちのために、学校でタブレット端末を使うためのポイントを解説。iPadを活用した学びを実践している先生たちの活用事例をもとに、ICTが苦手な先生でも取り組める具体的な活用方法をご紹介します。

一斉休校で気づかされたオンラインの限界と価値

新型コロナウイルス感染拡大による前代未聞の一斉休校。児童・生徒が学校に来られない状況の中、学びを止めないために多くの学校でオンラインを活用した取り組みが行われました。「Zoom」「Google Meet」「Microsoft Teams」など、はじめてオンライン授業を経験した先生も少なくなかったのではないでしょうか。

その後、学校が再開され、大学などを除けばほとんどの学校で以前と変わらぬ対面授業が行われるようになりました。オンラインの限界を知ったことで、先生だけでなく、子供たちも教室という同じ空間で共に学ぶことの価値をあらためて感じたのではないかと思います。

コロナ禍による一斉休校を経験して気づいたこと

一方、学校と家庭との情報共有など、オンラインの強みに気付かされた取り組みもあります。先生から生徒・保護者への連絡といえば、いまだお手紙と電話が主流。でも、せっかくGIGAスクールで1人1台の端末が配備されたというのに、クラウドはおろかメールすら使わないというのはもったいないですよね。

そこで今回は、情報共有や連絡手段としてふだんから「Google Workspace」を活用している千葉県立市川工業高校の片岡伸一先生にお話を伺いました。ICTは本来、コミュニケーションのための道具。その持ち味を活かした使い方の中にこそ、無理のないふだん使いのICT活用への道が見えてくるはずです。

普通の工業高校が一転してICT先進校に

市川工業高校は、全日制の機械科・電気科・建築科・インテリア科の4学科と定時制の工業科からなる千葉県市川市にある県立高校。工業高校にはめずらしく女子生徒が多いのが特徴です。また2021年度からは、学校教育目標として「ICT教育の充実」が明記されるなど、積極的にICT活用が進められています。

電気科では2021年度から1人1台環境が実現

2020年度には学校独自で取得した「Google Workspace」のアカウントを全校生徒に配布。2021年度には、電気科、建築科、インテリア科の生徒向けに「Adobe Creative Cloud」を契約し、授業や家庭学習での利用を開始しました。さらに電気科では、BYOD方式により1人1台のiPad(機種自由・10.2インチ以上)を整備し、電気科の全ての専門教科での活用がスタートしました。

片岡先生は電気科の学科主任で、前任校でも1人1台のiPad導入を実現した実績の持ち主。着任したばかりの頃はほとんどICTの下地がなかった市川工業高校で生徒のスマホを利用した授業を実施してきました。その実践は電気科から他学科にも広がり、いまでは学校全体の取り組みへとつながっています。

無料から使える「Google Workspace for Education」

iPadとも相性がいい「Google Workspace for Education」

「工業高校などの専門学校には、実習という実技学科があります。実習の過程や成果を写真、ビデオに撮影し、Googleドキュメントでレポートを作成。そのままGoogle Classroomで提出することを普通にやっています」と片岡先生。クラウドでの情報共有が当たり前のように行われていることが窺えます。

レポートは「Google Workspace」で作成し共有

市川工業高校で導入しているのは「Google Workspace for Education Fundamentals」(旧称:G Suite for Education )。「Gmail」「ドキュメント」「スプレッドシート」「スライド」「Classroom」「ドライブ」などが無料で利用できる教育機関対象のプランです。専用アプリもあり、iPadとも相性がいいクラウドサービスとして導入する学校・自治体が増えています。

・エディションの比較 | Google for Education

また、クラウドを利用することによる学習面での効果も見逃せません。片岡先生によると「写真や動画に残すことで、生徒にも教職員にも練習の成果や問題点が明確になる」とのこと。また、「それを共有することによって全体のレベルアップにもつながっている」のだそうです。

【本日のワーク】「Google フォーム」でWebアンケートを作ろう!

簡単にアンケートが作成できる「Googleフォーム」

「Google Workspace for Education」を利用するためには学校単位での申請が必要です。でも個人のGoogleアカウントを作成すれば、容量や機能に制限はあるものの無料でサービスを利用することが可能。今回は「Google フォーム」を使って、iPadでWebアンケートを作ってみたいと思います。

・Google フォーム – アンケートを作成、分析できる無料サービス

「Safari」でページを開いたら「パーソナル」を選択してください。フォームの作成画面を開いたら、まず「無題のフォーム」となっている部分(ファイル名)を打ち替えましょう。自動的にフォームのタイトルも変更されます。タイトル下に「フォームの説明」に細かな説明を入れることも可能です。

回答方法を組み合わせることで複雑なフォームも作れる

右上のパレットアイコンをタップすると、フォーム全体の色(テーマ)や背景色、フォントスタイルを変更できます。お好みの色やフォントを選択したら「適用」をタップしましょう。ヘッダーに画像を挿入することも可能です。画像やイラストがカテゴリ別で用意されているので、その中から選ぶだけで見栄えが格段にアップします。

それではアンケートの質問項目を作成していきましょう。「無題の質問」となっている部分に質問文を入力してください。ここでは「授業の理解度」のように短めに記入するのがおすすめ。右下の「︙」から「説明」を選ぶと説明欄を追加することができるので、質問の詳細や補足はここに書き込みます。

続いて、質問文の右側にあるプルダウンをタップして回答方法を選択します。選択式にしたい場合には「ラジオボタン」「チェックボックス」「プルダウン」、テキストで入力させたい場合には「記述式」「段落」を選びます。最後にこの質問を「必須」にするかどうか忘れずに選択しましょう。

回答は自動的にスプレッドシートに集計される

1つの質問ができあがったら、画面左下の「+」をタップして新しい質問セクションを追加します。同じ要領で質問を作成していきフォームが完成したら「回答」タブを選択してください。緑色のアイコンから「新しいスプレッドシートを作成」を選ぶと回答用のスプレッドシートが作成されます。

質問フォームと集計用シートができあがったら、回答者にフォームを共有しましょう。画面右上の三角アイコンをタップするとフォームの送信方法が選べます。メールに埋め込んで直接送信することもできますし、URLをコピーして「Google Classroom」などでリンクを共有すればOKです。

「共有」することで見えてくるICT本来の可能性

子供たちはスマホを使って日常的に写真や動画を共有したり情報交換しています。ビジネスの世界でも、メールやチャットでやりとりをし、クラウドでドキュメントを共有するのが当たり前の時代。学校のICTだけが「授業限定」でいいはずはありません。まずは「共有」の道具として使ってみること。気づいたら、ICTがコミュニケーションの欠かせない道具になっているはずです。

【実践者プロフィール】
千葉県立市川工業高等学校
電気科 学科主任
片岡 伸一 先生

千葉県立市川工業高校 教諭 電気科 学科主任。専門は経営工学。前任校ではBYOD制で1人1台iPadを導入。現勤務校では機種自由選択のBYOD制を採用、Google WorkspaceやAdobe Creative CloudなどICTを用いた創造的な授業を展開している。AFP(日本FP協会認定)認定者。

【筆者プロフィール】
教育ICTコンサルタント
小池 幸司

教育現場におけるICTの導入・活用を推進すべく、講演や執筆活動を通じて導入事例やノウハウを発信している。2013年3月にiPad×教育をテーマにした国内初の実践的書籍「iPad教育活用 7つの秘訣」を出版。2020年10月より、YouTubeチャンネル「TDXラジオ(https://www.youtube.com/c/TDXRadio)」を開設し、「Teacher’s [Shift]〜新しい学びと先生の働き方改革〜」のメインパーソナリティを務める。NPO法人 iTeachers Academy 理事・事務局長。

 

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