2014年11月21日
NEC/モバイル端末のみでネットワークを構築・ライブ配信できる通信技術
日本電気(NEC)は20日、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末のみでネットワークを構築し、端末経由でライブ映像の配信ができる通信技術を開発したと発表した。インターネットなどのインフラを利用しないものとしては世界初だという。
この技術は、端末の移動に追従し、安定したネットワークを構成するというもの。端末間の通信方式として、暗号強度が強く高速通信が可能な規格(Wi-Fi Direct)を利用し、通常は端末間で接続のたびに必要となる暗号鍵を一時的にためておく(キャッシュする)方式を採用。
これにより、無線LAN(Wi-Fi)を利用する端末が密集し電波干渉が激しい環境下で、端末が移動し接続が一時的に切断された場合でも、1秒程度で別の端末に再接続してネットワークを維持する。
また、Wi-Fi Directのグループ間で数台の端末を短周期に入れ替えて情報をリレーすることで、多数のグループ間の通信が可能となり、ネットワークの大規模化を実現。こうしたことによって、高速で大規模な端末間通信を実現した。
そのほか、リレー転送方式で高画質な映像配信が行えることや、冗長化によって途切れにくい転送制御といった特長がある。
この技術によって、トンネル、地下、建設中の高層ビルなどの工事現場や大規模災害時など、3G/LTE、無線LANアクセスポイントなど既存の通信インフラが利用できない環境でも、現場で撮影した映像を管理者へリアルタイムに配信することができる。
また、スタジアムなど多くの人が一斉に集まりネットワークが混雑する環境でも、通信事業者が提供する3GやLTEのネットワークに負荷をかけずに、試合やイベントの様子などの映像を観客の数万台以上のモバイル端末に広く配信できる。
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