2017年1月27日
子ども時代に「音楽系の習い事を経験した大人」は幸福度、満足度が高い
ヤマハ音楽振興会と慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科ヒューマンラボの前野隆司教授は26日、「幼児期・児童期の音楽学習と幸福度やグローバルネットワーク社会への適応力との関係性に関する調査」の結果を発表した。
調査は昨年2月23日~3月1日、25~34歳の未婚・子どもなしの社会人男女2700人を対象に、インターネットで行われた。それによると、子ども時代に音楽系の習い事を経験した人は、非経験者に比べて、「幸せ」に対する評価点が上回る結果が得られた。また、経験者の約4割(35.5%)の人が現在の生活に「満足」と回答して、非経験者の「満足」(28.9%)を上回った。
幸福感を構成する「幸せの4つの因子」のうちの3つの因子で、経験者は非経験者に比べて評価点が高い傾向にあり、特に「ありがとう!因子 (つながりと感謝の因子)」で差が生じた。さらに、グローバルネットワーク社会に求められる「多様性適応力」を構成する8要素のうち7要素で、経験者は非経験者より評価点が高く、なかでも「信頼関係構築力」が高い結果が見られた。
調査に協力した前野教授は「幸福学の立場から見て、習い事が幸福度、生活満足度、多様性適応力に影響することを示唆する重要な知見が得られた」と語っている。
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