2020年5月15日
2021年卒の大学・院生の4月末時点の内々定率、前年を下回り35.2% =マイナビ調べ =
マイナビは14日、2021年3月卒業予定の全国の大学生・大学院生計9478人を対象に実施した「2021年卒大学生活動実態調査(4月)」の結果をまとめ発表した。

それによると、4月末時点の内々定率は35.2%(前年同月比4.1pt減)、内々定保有者の平均内々定保有社数は1.5社(前年同月比0.1pt減)と前年を下回る結果となった。
3月時点の内々定率・平均内々定保有社数は前年を上回っていたが、4月末時点では鈍化している。
就職活動を継続する学生の割合は、前年同月比0.6pt減の87.4%(未内々定者64.8%+内々定を保有したまま活動を継続する学生22.6%)だった。
現在最も注力して行っている活動について、「面接」と答えた割合は49.7 %で前年同月より5.2pt減少した。
一方、「エントリーシート提出」は24.8%と前年同月より9.3pt増加しており、新型コロナウイルスの感染拡大が就職活動の進行に影響しているようだ。
新型コロナウイルスの影響で、WEBを使った会社説明会や面接が増えていることから、オンラインで就職活動を行う際の自宅の通信環境について聞いたところ、「通信容量制限がある」と回答した学生は33.1%だった。オンライン上の選考活動で、通信環境という新たな課題が浮かび上がった格好だ。
現在、学生が就職活動を進めるうえで最も不安に思っていることは、「景気動向が不透明なため、企業の採用活動が縮小するのではないか」(56.5%)が最多。
4月に実施した「<緊急>2021年卒企業新卒採用予定調査」で、「新型コロナウイルスの影響で、2021年卒新卒採用予定数を変更するかどうか」を聞いたところ、「当初の予定通り」との回答が8割を超え最も多かった。
このことから、企業の採用予定数に大きな減少傾向が見られず、学生は過度な不安を感じることなく、落ち着いて情報収集を進めて就職活動することが重要。
この調査は、2021年3月卒業見込みの全国の大学生・大学院生を対象に、4月24日~30日にかけて、「マイナビ2021」の会員に対するWEBアンケートで実施。有効回答数は9478人(文系男子1763人、理系男子1675人、文系女子4296人、理系女子1744人)。
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