2021年9月9日
大学の各種証明書発行、オンライン申請に対応は17.3% =ディスコ調べ=
ディスコは7日、大学職員に対して行った、大学職員のテレワーク実施状況や窓口業務の状況など学生業務について「大学職員に尋ねた学内業務のDXに関するアンケート調査」の結果を発表した。
それによると、大学・短期大学の教職員のテレワーク実態は、「2021年度テレワークを実施する予定」と回答したのは全体の46.6%。「実施しない予定/不明・分からない」は53.4%で、2020年度のテレワーク実施率72.2%に比べ、2021年度実施を予定している比率は低いことが分かった。
テレワークがしづらい要因として、システム環境の準備不足やセキュリティ面での課題に関するコメントが見られる。テレワークになり良かった点は、データ化やデジタルツール活用の契機となり、実際に業務の効率化・改善が行われたことが挙げられた。
反対に対面で行っていたことの代替手段に苦心したケースもいくつか報告されている。代替手段導入有では、「導入している/導入する予定」が89.5%を占め、その手段については「メール問い合わせ窓口」が76.5%で最も高く、次いで「オンライン面談(相談)」が58.8%となった。
オンライン授業での出欠確認の様子は、現在は「オンライン」が80.5%で最も高く、「紙の出席カード記入」が65.4%で続く。エリア別に見ると、首都圏では「オンライン」が高い。オンライン授業が増える中で、出欠情報の取り方に関する悩み・課題・気づきとしては、「そもそも出席を確認する方法が無いシステムの為、チャットや呼びかけにて出席を確認する手間がかかる」や「オンラインで取得した出欠席情報を既存の学籍管理システムにデータ移行する手段がない」などのコメントが寄せられた。
また、証明書発行申請等支払いを伴う申請の対応方法に関しては、「学内の窓口」が72.9%、「学内の自動発行機」が59.4%。学内を通じた手段が上位にあがる。一方、「インターネット申込」は17.3%に留まる。また、利用可能な支払方法は、「現金」が87.2%で突出しており、次いで「銀行振込」が13.5%。「ICカード決済」「コンビニ払い」「クレジットカード」など、キャッシュレス支払い手段はいずれも1割未満となった。「申込から支払いまでがオンラインで完結するサービスがあったら便利だと思うか」との問いに対しては、回答者全体
の94.7%が「とても便利だと思う/便利だと思う」と回答している。
調査は、5月11日~6月30日にインターネット調査で実施。対象は全国の大学・短期大学の教職員で有効回答は133名。
関連URL
最新ニュース
- みんがく、自治体向け「無償スタート応援!教育特化型の生成AI活用キャンペーン」開始(2025年3月14日)
- 教育ネット、タイピング大会 実証自治体を限定10自治体募集(2025年3月14日)
- アローリンク、長野県が「Liny」を活用し「ながの子育て家庭優待パスポート」をリニューアル(2025年3月14日)
- ChatGPTなどの対話型生成AI、「学校で利用したことがある」小学生は16.8%、高校生は27.7% =学研調べ=(2025年3月14日)
- 6割強の親が「老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい」と回答 =ソニー生命調べ=(2025年3月14日)
- 「大人になって学んでおけばよかった」No.1は「金融知識」 =日本こどもの生き抜く力育成協会調べ=(2025年3月14日)
- 通信制高校の選択、約6割は子供自身の意思で進学を決定 =ウェブクルー調べ=(2025年3月14日)
- 放課後NPOアフタースクール、「共働き世帯の小学生の放課後の過ごし方」調査結果(2025年3月14日)
- サイボウズ、ソーシャルデザインラボ「不登校・行き渋りに関するインタビュー調査」(2025年3月14日)
- キズキ、「不登校保護者の夫婦関係」のアンケートを実施(2025年3月14日)