2022年3月7日
日本漢字能力検定協会、意識調査で上司と部下の文章に関するストレスや不満が明らかに
日本漢字能力検定協会は2日、コロナ禍で急速にリモートワークが広がり、メール・チャットといった文章によるコミュニケーションが増加している社会状況に鑑み、企業における上司・部下間の文章のやり取りに関する意識調査を実施、その結果を発表した。
部下の作成した文章にアドバイスや指摘をすることがある主任・係長クラス以上の社員グループ(以下、上司)と、上司から文章の添削やアドバイスを受けることがある一般社員グループ(以下、部下)のそれぞれに調査した結果、部下の作成した文章にストレスを感じたことがある上司は 84.5%と非常に高く、一方の部下も、53.0%が上司のアドバイスにストレスを感じたことがあることが分かった。さらに調査結果からは、文章に関するやり取りにおいて上司・部下が互いに相手への不満や苛立ちを感じている様子がうかがえた。
日常的に部下に文章のアドバイスをしている上司の84.5%が部下の文章にストレスを感じたことがあると回答。ストレス原因のトップは「読み手が必要とする情報が不足している」が65.1%、次いで「適切な語彙・表現を選んでいない」が46.5%、「文に無駄が多く長い」38.9%、「筋道立っていない 」 38.6%、「手直しに時間と手間がかかる」37.5%と続いた。
日常的に上司から文章のアドバイスを受ける部下は、上司からの文章アドバイスにストレスを感じたことがあるとの回答は53.0%。ストレスの原因トップは「人によって指摘のポイントが異なる」が48.2%。次いで「何度も修正を指示される」30.9%、「良い文章の手本がない」28.6%、「上司の文章力が高いと思えない」24.1%、「修正後の方が良い文章と思えない 」24.1%と続いた。
部下に文章のアドバイスをしている上司の文章力と研修体制に関する調査結果では、部下に文章のアドバイスをしている上司の 61.9%が自身の文章力に不安を抱えていると回答。
部下の文章力育成のために行っていることがある上司は59.5%。そのうち、行っていることとしては「OJT」が72.8%と最多だった。
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