2023年3月9日
マイナビ転職、「正社員のリスキリング実態調査~リスキリングで賃金は上がるか~」
マイナビは7日、同社が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』で、正社員800名を対象に行った「正社員のリスキリング実態調査(2023年)~リスキリングで賃金は上がるか~」の調査結果を発表した。同調査では、リスキリングの効果、リスキリングに期待すること、経験者が感じたメリット、普及の課題などが明らかになった。

調査から「リスキリングは必要だと思う」は8割で、仕事の幅が広がることや昇給を期待。一方リスキリング経験者で昇給につながったのは1割で、期待と現実にギャップがあることが分かった。

リスキリングに興味を持ったきっかけは「自分のためになる」「知識不足を実感」「賃金アップにつながると知った」など。リスキリングをしていない理由は「時間やお金がない」「何から始めればいいかわからない」で、リスキリングをしたいと思える月収の増額は、中央値で1万円だった。
DX化やジョブ型雇用の普及など働き方が大きく変化する中で、労働者が市場価値をさらに上げるためには、リスキリングが今後ますます重要になる。しかし今回の調査では、メリットを実感できていない現状が明らかになった。

特に、昇給への期待に対し、実際にリスキリング経験者が昇給を体感しているのは11.2%で、期待と現実に大きなギャップがある。今後、企業が昇給昇格などについてどのように評価するのか、積極的に情報開示していくことが不可欠といえる。また、リスキリングをやっていない理由として時間やコスト面も挙がったが「どんなスキルを身に付ければいいか分からない」という回答も一定数見られた。
企業は、リスキリング経験者の事例や仕事・領域ごとに「新しいスキルを身に付けることで、どのようにキャリアを広げていけるのか」ということを、社員にガイドすることが有用になる。今後は、社員一人一人の挑戦を後押し、評価する環境を整え、身に付けたスキルを発揮できる機会・環境を提供し、好循環を促すことが企業経営に求められる。
調査は1月6日~8日に20~50代の正社員を対象にWEB調査で行われた。有効回答数は800名(内訳:20~59歳の各年代200名ずつ)。
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













