2023年4月26日
教員養成課程でのLGBTQに関する学びの経験は僅か13% = ReBit 調べ=
LGBTQと教育に13年間取り組むReBitは24日、「学校における性的指向・性自認に係る取り組み及び対応状況調査」を実施し、その結果を発表した。
同調査は、学校における性的指向・性自認に係る取り組み及び対応状況を明らかにすることで、全ての学校がLGBTQの子どもにとっても、安心・安全な環境になることを目指し、同法人が実施したもの。
同調査から、(1)LGBTQに限らず全ての子どもたちにとって、性の多様性について小学校、特に低学年までに教わる機会があること(2)性の多様性が尊重される学校環境づくりがされること(3)安心してLGBTQについて相談できる人・場があることが重要であること(4)教職員の研修等でのLGBTQに関する学びの経験が、LGBTQや性の多様性について教える力・環境を整える力・相談対応をする力を育むことが示された。

一方で、教員養成課程でのLGBTQに関する学びの経験は僅か13%であることも判明した。教職員の継続的な学びの機会提供が急がれるとともに、学校・教育委員会・行政等が連携して取り組みを進めることが求められる。
調査は、2022年6月1日〜2023年3月31日に、同法人が実施した出張授業先の学校や行政等のうち同意を得た機関にて、教職員と生徒(小学校高学年〜大学)を対象とした調査を実施した。教職員調査は1517名が回答し、うち有効回答1515名を分析。また、生徒調査は1万2162名が回し、うち有効回答1万2162名を分析した。
同法人はLGBTQの子ども・若者特有の困難解消と、多様性を包摂する社会風土の醸成を通じ、LGBTQを含めた全ての子どもがありのままで大人になれる社会の実現を目指す、認定NPO法人。企業・行政・学校などで約1600回、LGBTQやダイバーシティに関する研修を実施。また、マイノリティ性をもつ就活生/就労者等、約9000名超のキャリア支援を行う。
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