2023年7月12日
いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」、「いじめ」の相談が前年度より10%以上増加=アディッシュ調べ=
アディッシュは11日、子どもがいじめや悩み事を学校に連絡できる、同社のいじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」の2022年度の集計結果をまとめ発表した。
この調査は、2022年度に同サイトを契約していた全国の公・私立の小学校・中学校・高校に所属する児童・生徒1861人(2021年度は1705人)の投稿を集計・分析したもの。

それによると、2022年度に同サイトに寄せられた相談で最も多かったのは「いじめ」29.4%で、以下、「学校や教員への苦情・不満」26.7%、「生活態度」17.1%と続いた。
「いじめ」の割合は、前年度(18.3%)から11.1%増加しており、2022年度の訴えの中で最も高い増加率。寄せられた声の中には、対面でのいじめやトラブル、暴力などがあり、コロナ渦中と比べ、登校が再開し、生徒同士が対面する機会が増えたことが要因と考えられる。
「学校や教員への不満・苦情」は、前年度(24.5%)から2.2%の増加で、髪型や服装を極端に指定する校則への不満や、教員のマスク未着用への不安な声が目立った。男子生徒からは、更衣室がないことや水着で上半身を出すことへの戸惑い、LGBTQへの配慮を希望する声も寄せられた。
3番目に多かった「生活態度」については、校則に違反している生徒への言及や、SNS上の不適切画像に関する内容が寄せられた。

「いじめ」における被害者本人による投稿は34.3%で、前年度(25.6%)から8.7%増加。GIGAスクール構想による学校現場での端末普及で、端末に同サイトが導入され、校内ネットワークからの投稿が容易になったことが投稿数増加につながったと思われる。

「被害者名なし・加害者名あり」の投稿は40%と、前年度に続き最多。「被害者名あり・加害者名あり」は20%と6%(前年度14%)増加し、「被害者名あり・加害者名なし」は20%と6%(前年度26%)減少した。

また、生命に関わるような「重大事案」の投稿(緊急度「高」)は、前年度より1.8%減少。コロナ禍で居場所を見つけられずにいた児童・生徒が、対面授業に移行したことで新たな居場所を見つけられたことが考えられる。
緊急度「中」(ネットトラブルなどを含む投稿の場合)は、前年度の67.1%から18.9%増加し86.0%を占めた。「生活態度」「学校や教員への苦情・不満」の合計件数が前年度より増加したのが理由。

曜日別の投稿をみると、「月曜日」15.9%と「火曜日」23.3%の合計で39.2%と、約40%を占めている。平日終盤である「木曜日」18.3%と「金曜日」18.4%に投稿が多くあった前年度とは異なり、週序盤の投稿が増えた。週末にリフレッシュした後の登校で、一定のストレスがかかっていることが推察される。

時間帯別では、学校にいる時間帯である「8時〜17時」の投稿が59.6%を占めており、前年度の49.3%に比べ10%増加。GIGAスクール構想による1人1台端末が普及したことで、学校にいる時間でも生徒が投稿しやすい環境が整ったことが要因としてあげられる。
この調査は、2022年度に、いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」を契約していた全国の公・私立の小学校・中学校・高校に所属する児童・生徒を対象に、2022年4月1日~2023年3月31日にかけて実施した。有効回答数は1861人。
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