2023年9月20日
岐阜大学、工学部の実験科目にNVIDIAのプラットフォームなどを導入
岐阜大学は19日、工学部のAI教育の一環として、NVIDIAのエッジコンピューティング向けプラットフォーム「NVIDIA Jetson」と教育プログラムを導入すると発表した。
具体的には、工学部電気電子・情報工学科情報コースに所属する学部3年生約70人にそれぞれ1台、NVIDIA Jetson Nano 開発者キットを支給して、画像認識、ロボット制御、音声認識などを実装することを通じてエッジAI技術を習得し、実践・発信できる力を養成する。
同コースは、情報科学の基礎理論だけでなく、実践を通じた技術の習得に注力しており、実践的な科目が多いのが特長。プログラミングの基礎から応用、また習得した技術を使った制作やグループワーク、体験型科目にも力を入れており、今回Jetsonを導入するのは、3年生が受講する「情報工学実験Ⅲ」講座。
同講座は、今年10月~2024年2月までの4カ月間実施され、エッジAIの仕組みを理解したうえで学生自身がAIプロジェクトを設計、実装、評価するアクティブラーニングを促す。
手掛けたプロジェクトは、AIとJetsonの基礎的な実践スキルを習得した証明であるNVIDIAの認定資格「Jetson AI Specialist」の取得を目指す。同資格の取得過程には、同社の無料教育キット「オンライン トレーニング」やテストの受講などが含まれている。
また、学生は同社の開発者向けコミュニティサイトで公開されている、Jetsonを使った世界中のAIプロジェクトを参考にすることもできる。
初回は、同社の日本法人の社員がゲスト講師として登壇。Jetsonや同社の様々なリソースを紹介し、今後の学習に向けて理解を深めてもらうほか、世界中のAI研究開発の最新動向なども紹介する予定。
【「情報工学実験Ⅲ」のシラバスの到達目標】
・Jetson Nanoを使った画像処理、ロボット制御、音声処理技術について理解する
・理解した技術を使って実際に組み込み開発を行う
・成果物をプレゼンテーション、デモンストレーションする
・成果物のアイデアでJetson AI Specialist認定を受ける
【授業計画】
1週目:Jetson Nanoの基礎
2週目:ディープラーニングの学習とJetsonでの実行
3週目:Jetson Nanoを使った音声処理の実験
4週目:Jetson Nanoを使ったロボット制御の実験
5週目:Jetson Nanoを使った画像認識の実験
6週目:自主アイデアの立案と計画作成
7~14週目:自主アイデア制作
15週目:成果発表
関連URL
最新ニュース
- 学生の約9割が金融リテラシーを重要と感じる一方で、学びの機会は少ない=UniLife学生調査=(2024年10月29日)
- IPA、ポータルサイト「マナビDX」の改修業務に係る一般競争入札(2024年10月29日)
- イード、比較サイト「ミツカル学び」で「IT転職エージェントのカオスマップ」を公開(2024年10月29日)
- 高専進学、約6割が中2までに準備開始。決断・勉強開始時期は二極化=じゅけラボ予備校調べ=(2024年10月29日)
- 高専進学理由1位は「特定の専門分野への興味」 =じゅけラボ予備校調べ=(2024年10月29日)
- 母子モ、母子手帳アプリ「母子モ」が大阪府高槻市で導入(2024年10月29日)
- 文京学院大学、2026年4月に「ヒューマン・データサイエンス学部」設置へ(2024年10月29日)
- 中高生対象アプリ開発コンテスト「アプリ甲子園2024」、決勝大会進出者が決定(2024年10月29日)
- 小学生向けプログラミングコンテスト「Tech Kids Grand Prix2024」、応募者が1万人を突破(2024年10月29日)
- 学校対抗競技プログラミング「AtCoder Junior League 2024 Summer」入賞校・入賞者を発表(2024年10月29日)