2024年3月22日
NTT東日本、日本工学院で「電子教科書活用」の実証事業を開始
NTT東日本は、日本工学院専門学校、NTT EDXと共に、電子教科書教材配信システムを利活用した教育・学修支援に関する共同実証事業を4月1日から開始し、学生個々人の個性や才能に応じた個別最適な学修に取り組む。
同実証事業の開始に向け、日本工学院では昨年7月から、電子教科書教材配信システム「EDX UniText」を活用した学修環境整備の検討を進め、同10月から実証事業に向けて多くの学生から意見を収集するために「EDX UniText」活用トライアルを実施。
トライアルでは、24年度の実証事業に向けて多くの学生から意見を収集するため、51人の学生が従来紙で配られていた教材を「EDX UniText」に取り込み、学生は授業前の事前学習、授業中の閲覧と書き込み、授業後の復習を行った。
結果として、利用した9割以上の学生から「利用しやすい」との回答があり、他にも「通学時に大きい教科書を広げることなく端末で閲覧できるのが便利」、「今後もEDX UniTextを利用し続けたい」といった声を得ることができた。
トライアルで得た知見を元に、2024年度からは「EDX UniText」を活用する授業を拡大し、個々人にマッチした学修環境を提供するためのデータ分析・利活用の方法を検証・確立していく。
日本工学院では、学生の学修効果、教員の教育支援の有効性を検証して、より多くの授業科目への展開をめざす。また、2024年度から開始するeポートフォリオで学修達成度データの可視化を実現するが、将来的にはこれらのデータと「EDX UniText」から収集可能な閲覧履歴や学習時間などの学修ログを掛け合わせた学修データの収集・分析を実施する。
得られた結果を教育にフィードバックするというサイクルをベースに学生一人ひとりへのきめ細やかなサポートを実現する「データ利活用教育メソッド」を確立して、「若きつくりびと」として社会を支える人材の輩出をめざす。
実証事業の概要
実証期間:4月1日(月)~2025年3月31日(月)
参加学生数:日本工学院ITカレッジの1年生520人
主な実証項目:
・効果的な学修データの収集、可視化方法の実証
・可視化された学修データの教員への有効的なフィードバックのあり方に関する実証
・学生個々へのフィードバックによる学生の主体的な学びの促進への効果測定
・教員の指導効率化や省力化に関する実証
各社の主要な役割:
・日本工学院:データ利活用による授業の実施と検証、学修データ利活用の実証
・NTT東日本:データ利活用のための通信環境構築、データ利活用支援
・NTT EDX:「EDX UniText」の提供、電子教科書の活用支援、書店と連携した教科書の電子化許諾の推進
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













