2025年1月6日
【医学部受験×予備校】予備校費用の総額は500万円以上が約4割 =キョーイク調べ=
医系専門予備校メディカルラボ(河合塾グループ)を運営するキョーイクは12月27日、①予備校に通って医学部に合格した経験がある人/②予備校に通って医学部に合格した経験がある子どもがいる人を対象に、「医学部受験×予備校」に関する調査を行った結果を発表した。
はじめに、「一般的な予備校と医学部受験専門の予備校のどちらに通いましたか?」と質問したところ、『一般的な予備校に通った(66.4%)』『医学部受験専門の予備校に通った(31.4%)』『どちらにも通った(2.2%)』という回答結果になった。
「医学部受験専門の予備校での学習によって、学力が向上したと感じましたか?」と質問したところ、約9割の方が『非常に感じた(45.5%)』『やや感じた(43.2%)』と回答した。
多くの人が、医学部受験専門の予備校で学習することで学力が向上していることが明らかになったが、医学部受験専門の予備校に通うことで得られるメリットとは何か。
「医学部受験専門の予備校に通うメリットは何だと思いますか?(複数選択可)」と質問したところ、『早い段階から医学部受験対策ができる(44.9%)』と回答した人が最も多く、次いで『医学部受験に特化した授業を受けられる(43.0%)』『医学部受験に関する情報を得られる(37.8%)』となった。
医学部受験に必要のない対策をせずにすみ、回り道をせずに早い段階から医学部受験対策ができることや、医学部受験に特化した授業が受けられること、医学部受験の情報が得られるといったメリットが上位になった。
次に、「どの授業形式の予備校に通いましたか?メインで通っていたものを選択してください」と質問したところ、以下のような回答結果になった。
・『完全個別指導(講師1人:生徒1人)(20.8%)』
・『少人数指導(講師1人:生徒2~10人未満)(40.2%)』
・『集団指導(講師1人:生徒10~20人未満)(21.5%)』
・『講義形式(講師1人:生徒20人以上)(16.3%)』
完全個別指導と少人数指導の予備校に通った人が6割を超えることから、自分に合った学習を希望する人が多いことがうかがえる。
そのうち、完全個別指導の予備校に通った人が約2割だが、完全個別指導で学力が向上したと感じた人はどの程度いるのか。
前の質問で『完全個別指導(講師1人:生徒1人)』と回答した人に、「完全個別指導での学習によって、学力が向上したと感じましたか?」と質問したところ、約9割の人が『非常に感じた(48.6%)』『やや感じた(43.4%)』と回答した。
「完全個別指導のよかった点は何ですか?(複数選択可)」と質問したところ、『個々に合わせたカリキュラムを作成してくれる(59.0%)』と回答した人が最も多く、次いで『個々の学習進度や理解度に応じた柔軟な指導をしてくれる(38.7%)』『1対1なので質問しやすい(32.6%)』となった。
完全個別指導は学習効果が高いことが示されたが、医学部受験専門の予備校の授業形式別ではどのような傾向が見られるのか。
「医学部受験専門の予備校での学習によって、学力が向上したと感じましたか?」と質問したところ、授業形式ごとに以下のような回答結果になった。
■完全個別指導(講師1人:生徒1人)
『非常に感じた(65.1%)』
『やや感じた(33.3%)』
『あまり感じなかった(1.6%)』
『まったく感じなかった(0.0%)』
■少人数指導(講師1人:生徒2~10人未満)
『非常に感じた(37.5%)』
『やや感じた(51.6%)』
『あまり感じなかった(9.9%)』
『まったく感じなかった(1.0%)』
■集団指導(講師1人:生徒10~20人未満)
『非常に感じた(45.2%)』
『やや感じた(40.3%)』
『あまり感じなかった(14.5%)』
『まったく感じなかった(0.0%)』
■講義形式(講師1人:生徒20人以上)
『非常に感じた(62.5%)』
『やや感じた(12.5%)』
『あまり感じなかった(16.7%)』
『まったく感じなかった(8.3%)』
それぞれの授業形式の『非常に感じた』『やや感じた』と回答した方の割合は、完全個別指導が10割近く、少人数指導が約9割、集団指導が8割以上、講義形式が7割以上となり、完全個別指導で学力の向上を実感できた人は他の授業形式よりも多いことが明らかになった。
続いて、「医学部に合格するまでに、予備校に関する費用はどれくらいかかりましたか?」と質問したところ、以下のような回答結果になった。
・『100万円未満(14.8%)』
・『100~500万円未満(30.6%)』
・『500~1,000万円未満(19.7%)』
・『1,000~1,500万円未満(12.1%)』
・『1,500~2,000万円未満(7.2%)』
・『2,000~2,500万円未満(2.8%)』
・『2,500~3,000万円未満(1.2%)』
・『3,000万円以上(1.1%)』
・『わからない(10.5%)』
『100~500万円未満』や『500~1,000万円未満』と回答した方が多く、医学部合格のためにはある程度の費用がかかることがわかる。
では、費用が高くても学力が向上する予備校に通った方がよいと思う方はどの程度いるのか。
「費用が高くても、学力が上がる予備校に通った方がよいと思いますか?」と質問したところ、約8割の人が『はい(82.0%)』と回答した。
前の質問で『はい』と回答した人に、「そう思う理由を教えてください(複数選択可)」と質問したところ、『学力が上がり合格できれば、浪人する費用がかからなくなる(52.9%)』と回答した人が最も多く、次いで『学力が上がることで奨学金・学費免除を受けられる可能性が高まる(42.9%)』『学力が上がり合格できれば、その分はやく医者になりキャリアを積める(41.2%)』となった。
費用対効果が重要視され、費用が高くても学力向上が期待できる予備校が選ばれる傾向にあることが示された。
調査概要:「医学部受験×予備校」に関する調査
【調査期間】2024年11月21日(木)~2024年11月26日(火)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1020人
【調査対象】調査回答時に①予備校に通って医学部に合格した経験がある/②予備校に通って医学部に合格した経験がある子どもがいると回答したモニター
【調査元】キョーイク
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
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