2025年3月31日
カスペルスキー、情報リテラシー教材「『自分は絶対に大丈夫!』を見直してみよう」の無償提供を開始
カスペルスキーは、静岡大学、鹿児島大学と共同開発した、シニアを含む大人向けの情報リテラシー啓発教材「『自分は絶対に大丈夫!』を見直してみよう(おとな版)」の無償提供を、3月27日から開始した。
同教材は、大人が日常の消費活動を行ったり、インターネットやSNSを利用したりする際に、「自分は引っかからない、大丈夫」と思い込んでいるトラブルに、どのような「相手」と「状況」がそろった場合に直面してしまうのかを考え、そこから気付きを得ることができる内容。
消費活動や情報セキュリティにまつわるリスクを、「投資編」「漏えい編」「消費編」の3つのテーマに分け、投資詐欺やロマンス詐欺、クレジットカード情報や個人情報の漏えい、商品購入時の思わぬサブスクリプション契約など、最近問題になっているトピックを例として取り入れている。
こういったリスクを回避する判断スキルを養い、個人の資産や情報を守りながらより良い消費生活やインターネット・SNSの活用につなげていくことを目的とした教材。
同教材は、市民向けの講座や勉強会などでの利用を想定して開発されており、受講者用ワークシートに加え、指導者用ガイドブックがあり、講座開催者はガイドブックを使えば最小限の準備で講座を実施できる。
実施時間は1テーマ当たり15分程度。3つのテーマから受講者に合ったものをピックアップして実施することもできる。非営利であれば誰でも無料で利用できる。
同教材の開発に際しては、同社が情報セキュリティの面を担当し、教育工学・授業デザインを専門とする静岡大学教育学部の塩田真吾研究室と、教育工学・安全人間工学を専門とする鹿児島大学大学院教育学研究科の髙瀬和也研究室が、教材の手法に「場面強制想像法」を取り入れて開発した。
場面強制想像法は、自分が「そのトラブルに遭う」という結末を用意し、その結末へと至る経緯や場面を強制的に想像させる手法のこと。
教材の概要
・「受講者用ワークシート」
「投資編」「漏えい編」「消費編」の3つのテーマに沿ったワークシートを用意。表面にテーマに沿った状況が書かれており、裏面には注意点やアドバイスを掲載
・「指導者用ガイドブック」
同教材を使った講座を行うための指導案を用意。書かれている内容に沿って説明し、最小限の準備で講座を実施することができる
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