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2026年3月27日

大人になったらなりたいもの、小学女子は「パティシエ」、小学男子と中高生は「会社員」が6年連続で1位キープ =第一生命調べ=

第一生命保険は26日、全国の小・中・高生とその保護者の計3000組を対象に実施した、第37回「大人になったらなりたいもの」アンケートの調査結果をまとめ発表した。

それによると、小学生男子では、前回「サッカー選手」を上回った「野球選手」が、今回「YouTuber/動画投稿者」をも逆転し2位にランクインした。応援するチームの試合やWBC観戦で、大谷翔平選手をはじめ国内外問わず活躍するプロ野球選手への憧れを理由に挙げる子どもが多く、スター選手の活躍が子どもたちの夢を強く後押ししている。

一方で、6年連続で1位をキープした「会社員」を選んだ理由を聞いたところ、両親の働く背中を見て育っていることが大きな影響を与えていることが分かった。スーツ姿で出勤する日々、パソコンに向かって仕事をする様子、家族の生活を支えるために働く姿を身近に感じる中で、職種そのものへの憧れより、「働く大人」への信頼感が育まれ、「会社員」という選択につながっていると考えられる。

小学生女子では、「パティシエ」が6連覇を達成し、「幼稚園の先生/保育士」が昨年の10位圏外から一転、第3位にランクイン。なりたい理由には、自身の体験に根ざした動機が目立った。「パティシエ」は、「家族や友達に食べてもらい、喜ぶ顔を見るのが嬉しい」など、「ものづくりの楽しさ」や「人を喜ばせる達成感」が志望理由の中心になっている。

「幼稚園の先生/保育士」は、自分が幼稚園・保育園でお世話になった先生への憧れや実体験を理由に挙げている子どもが多く、どちらの職業も、「好き」「楽しい」「かわいい」といった感情が、将来像へと自然につながっている点が特徴。

次に、中学生の部をみると、ランキングは、スポーツ・クリエイティブ職への憧れを持ちながらも、「会社員」「公務員」といった現実的な選択肢も意識され始めていることが分かった。

中学女子では、「薬剤師」が初めて第2位にランクイン。「母が病気で薬局によく付き添い、薬に関心を持つようになった」(中1)、「お父さんが薬剤師で薬に詳しいのがすごいと思い、憧れるようになった」(中1)など、家族や日常的に訪れる薬局や病院の薬剤師への憧れという動機がみられる一方で、国家資格であり専門性が高いこと、職業としての安定性を挙げる生徒も多くいた。

中学生になると、小学生の頃に見られた具体的で感情的ななりたい理由が薄れ、「特に理由はない」「まだ決まっていない」といった回答が増加した。背景には、①勉強や進路を意識し始め、将来の選択肢が急に増えること、②現実的な視点(安定・収入)への移行、があり、将来を具体的に思い描く一方で、自分なりの進路を模索している様子が伺える。

高校生の部の結果をみると、男子では、初めて「投資家」がランクイン。前回初めて登場した「社長/起業家」も引き続き上位をキープし6位に入った。若い起業家や投資家などには、SNSや動画を通じての発信に影響力を持つインフルエンサーの側面もあり、彼らの自由な働き方を魅力に感じている生徒も多いようだ。

一方で、起業して福祉や地球環境に貢献したい、「祖父が製造業の会社を経営していて、社会に必要なモノづくりをしつつ利益を出すことの大切さとやりがいを教えてくれた」(高1)など、具体的な「やりたいこと」をもって自分らしいキャリアを構築していきたい、という姿勢も垣間見えた。「投資家」のランクインの背景には、学校での金融教育など、資産形成に関する情報に触れる機会が増え、投資への関心が高まっていることが伺える。

高校生女子では、医療・教育・美容など、専門性や資格を必要とする職業が引き続き支持された。高校生男子で「投資家」「経営者/起業家」など”挑戦”や”自己実現”を重視する傾向がみえるなか、高校生女子は、人の役に立つことや長く働けることへの関心が高い傾向なのが対照的だ。

一方、調査に参加した保護者に「子どもになって欲しい職業」について聞いたところ、「会社員」「公務員」といった安定志向が一定数ある一方で、自由回答では「本人がやりたいことを尊重したい」「向いていることを見つけてほしい」という声が多く寄せられた。

就職活動では、「オヤカク」(内定を出した学生の「親」に対して、企業が「確」認を行うこと)をする企業が増えており、その背景として親子の距離感が近く、気軽に相談できる関係になってきているといわれている。そのためか、全体的にランクインしている職業は、男女ともに子どもたちのランキング上位と共通する傾向になった。

また、今回の調査では、「大人になったらなりたいもの」の理由について問う設問で、AIチャットボットを使ったアンケート方式を初めて採用した。そこで特別企画として、子どもたちにとってAIがどれくらい身近なものになっているのか、保護者は子どもたちのAI活用をどう感じているのかについて調査した。

まず、AIの利用頻度については、小学生では「使ったことがない」という回答が約半数を占める一方で、「毎日使う」「週に数回使う」とほぼ毎日利用する子どもが全学年で25%近く、およそ4人に1人が日常的にAIを利用していることが分かった。

AIの用途については、学年を問わず「分からないことを調べる」、「勉強を教えてもらう」といった学習補助的な使い方が中心で、特に中高生では、自分のペースで理解を深められ、失敗を恐れず質問できることから、AIが「教師や教科書を補完する存在」として定着しつつある様子が伺える。

学年・男女別にみると、中高生の女子で特に「悩みを相談する」という回答が増えた。スマホで手軽にAIが利用できるようになったことで、デジタルネイティブ世代である子どもたちにとって、AIが身近で気軽な相談相手になっているようだ。小中高生それぞれから「学校で使う」との回答も一定数あった。

また、教育の場でもより一層活用されることが想定されるAIについて、保護者の75%は「賛成」「どちらかといえば賛成」と肯定的な意見で、「分からないことを素早く調べられて便利・効率的」など、学習に役立てながら今後当たり前になっていくツールに慣れ、将来に向けて使いこなす力を養う重要性についての意見が多く寄せられた。

一方で、反対派からは、「AIに頼りすぎることで、自分で考える力や判断力が弱まり、調べる・考える習慣が減ってしまう」「回答の正確性や信頼性が不安」という懸念が挙げられたほか、「人との対面・体験を大事にしてほしい」との声も寄せられた。

この調査は、全国の小学生(3~6年生)、中学生、高校生とその保護者(20~60代)を対象に、2025年12月にインターネットで実施した。有効回答数は3000組。

調査結果の詳細

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第一生命保険

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