2026年3月27日
JST、「科学の甲子園 出場生徒」の学習実態や将来の夢など一般高校生との比較調査
科学技術振興機構(JST)理数学習推進部は20日、「第15回科学の甲子園全国大会」に出場する高校生を対象に実施した調査結果を公表した。
調査では、科学の甲子園出場生徒と一般高校生を比較し、AI活用や学習時間、将来の進路意識、関心を寄せる科学分野などの違いを明らかにしている。
それによると、普段の学習でAIを「積極的に活用している」「必要に応じて活用している」と答えた割合は、科学の甲子園出場生徒、一般高校生ともに79%に達し、高校生の4人に3人以上が学習場面でAIを利用している。一方、学習以外の日常生活でのAI活用は、科学の甲子園出場生徒が65%、一般高校生が72%で、出場生徒は日常生活よりも学習でAIを使う傾向が強かった。具体的な利用場面としては、解説の補助や別解の確認、英作文の添削、翻訳、調べ物、要約などが多く挙げられた。
学習時間にも大きな差がみられた。科学の甲子園出場生徒の平日の平均学習時間は「2時間~3時間未満」が最多で、休日も85%以上が2時間以上学習している。これに対し、一般高校生では平日「0~30分未満」が最も多く、休日も2時間未満が65%を占めた。出場生徒が取り入れている学習方法では、「間違えた問題を重点的に原因分析・再学習する」が58%で最も多く、AI活用のほか、過去問演習や動画教材、要点整理、友人との勉強会など、多様な手法を組み合わせている様子がうかがえた。
将来就きたい職業については、科学の甲子園出場生徒では「研究職」が31%で最多となり、「医療系」「エンジニア・IT系」が続いた。一般高校生では「未定・決まっていない」が52%と半数を超えたのに対し、出場生徒の多くは研究や医療、IT分野など、理数系の専門性を生かす将来像を具体的に描いていた。
また、学習に役立った経験や趣味としては、「ゲーム系」が17.2%で最も多く、「音楽・楽器系」が15.3%で続いた。ゲームでは「マインクラフト」、音楽では「ピアノ」の回答が目立った。さらに、今気になっているニュースとしては、「AI・生成AI」が56%でトップ、「宇宙」が47%で続き、エネルギー、量子技術、医療・創薬などへの関心も高かった。
調査は、科学の甲子園全国大会出場生徒308人と、全国の16~17歳の一般高校生421人を対象にオンラインで実施した。
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