2026年5月13日
高校生の8割が“対人疲れ”などで「学校に行きたくない」と感じた経験あり =塾選調べ=
DeltaXが運営する塾選びサービス「塾選」は12日、全国の高校生104人を対象に実施した、「高校生の対人疲れに関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、普段の学校生活の中で「学校に行くのが面倒くさい」「なんだか行きたくない」と感じることがあるかを尋ねたところ、「よくある」47.1%と「ときどきある」33.7%を合わせて80.8%に達した。実に10人中8人の高校生が、日常的に何らかの行き渋りを感じていることになる。
「学校に行くのが面倒くさい」「なんだか行きたくない」と感じるタイミングについて聞いたところ、最も多かったのが「週の始め(月曜日など)」57.1%で、以下、「長期休みの前後」44.0%、「定期テストの前後」35.7%などが続いた。日常のサイクルに戻るタイミングや、大きなプレッシャーがかかる時期に、心理的なハードルが高まる傾向が顕著だ。
学校に行きたくない理由を聞いたところ、最も多かったのは「朝起きるのがつらいから」45.2%で、以下、「テストや課題の負担が大きいから」44.0%、「クラスメイトとの人間関係に気を遣うから」41.7%などが続いた。上位3項目はいずれも40%を超えており、睡眠・学業・人間関係という3つの負担が絡み合い、高校生の登校意欲に影響を与えているのが分かる。
また、学校生活の中で「もうこれ以上はしんどい」と感じることが「よくある」と回答した高校生は26.0%、「ときどきある」が34.6%で、合計60.6%が対人疲れを経験していると回答。過半数の生徒が、日常的なコミュニケーションの中で限界を感じているようだ。
こうした「もうこれ以上、人と関わるのはしんどい」「誰とも話したくない時間がある」という状態を表す言葉として、海外のSNSを中心に「ソーシャル・バッテリー」(Social Battery)という概念が広く使われているが、「帰宅後や休日でも、LINEやSNSで人とつながっていることで『ソーシャル・バッテリーが削られている』と感じる」と答えた生徒は51.9%に上った。
さらに、学校生活で相手に気を遣い「無理して笑った」経験が「ある」と回答した高校生は38.5%、「ときどきある」も同じく38.5%で、合計77.0%が愛想笑いを経験しており、多くの高校生が、日常の中で感情を押し込みながら笑顔をつくった経験があった。愛想笑いをしたことがある生徒の中で「自然な会話より疲れる」と答えた高校生は72.7%に上っており、その場の空気を壊さないために無理に反応を続けることが、強い消耗につながっている様子が伺える。
「愛想笑いが起きやすい場面」を尋ねたところ、最も多かったのは「愚痴や自慢など、興味がない話に合わせるとき」60.0%で、以下、「親しくない同級生と話すとき」50.0%、「いじりや冗談を本当は嫌だけどやり過ごすとき」45.0%、「教師や先輩など目上の人と話すとき」41.3%と続いた。
また、ソーシャル・バッテリーを回復させるためにやっていること・やりたいことを尋ねたところ、最も多かったのは「音楽を聴く」57.7%で、以下、「好きなこと・趣味に集中する」53.8%、「スマホやSNSを見る」46.2%、「動画・配信を見る」44.2%、「寝る・横になる」43.3%と続き、他者との交流を通じてストレスを解消するのではなく、「1人の時間に没頭できる」活動が上位を占めた。
学校で「愛想笑い」という感情労働をこなしてエネルギーを消費している分、その回復には「他者の目を気にせず、一切気を遣わなくて済む時間」が不可欠になっているのが伺える。今回の調査から、現代の高校生は常に周囲との調和を優先し、オンライン・オフライン問わず、「ソーシャル・バッテリー」を激しく消費させている実態が浮かび上がった。
このアンケート調査は、全国の高校生を対象に、3月30・31日にインターネットで実施した。有効回答数は104人。
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