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2020年6月3日
フィート、聴覚障がい者との会話支援アプリをスマホ向けに提供開始
フィートは1日、日常業務において、健聴者と聴覚障がい者の会話を音声と筆談で支援する法人向けアプリケーション「SpeechCanvas for Biz」(スピーチキャンバス フォービズ)(iOS版)を提供すると発表した。
同アプリは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が、同機構の所有する“話した言葉”を次々とふりがな付きで“文字”に変換する高精度音声認識技術に基づき、スマートフォン向けに開発したアプリケーション。
2017年にフィートはNICTから技術移転を受け、利用者の生活の質が向上することを期待し、展示会や実証実験を通じて普及に努めてきたという。
同アプリの特長の1つ目は、業務において安心・安全にアプリケーションを使ってもらうための『システムの信頼性・安全性』。アプリ利用時のユーザーデータを保存しないことのほか、情報漏洩リスク対策を強化している。
特長の2つ目は、業務上のコミュニケーションの質を高めるために、利用者の要望に応じた『カスタマイズ対応』。音声認識エンジンの辞書に業務特有の固有名詞が登録できる。
この2つの特長により、業務においてプライバシーや専門性など、会話の内容を選ばずに利用でき、さらに契約者への運用サービスにより安心して日々の業務で利用できるという。
人と人との会話の距離を一定に保つ「新しい生活様式」への変化に伴い、多様なコミュニケーション手段が求められている。同社は、「SpeechCanvas for Biz」の提供により、聴覚障がい者雇用企業、自治体、教育機関、及び、商業施設などにおけるコミュニケーションのバリアフリーを推進し、コミュニケーションの質が向上することで、業務の効率が高まることを期待しているという。
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