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2021年10月29日
DNP、「秀英にじみ明朝」「秀英にじみ初号明朝」をAdobe Fontsで提供開始
大日本印刷株式会社(DNP)は、活版印刷の風合いの再現が高く評価されている「にじみシリーズ」の新たなラインアップとして、「秀英にじみ初号明朝」を開発した。また、2017年からアドビにライセンス提供している「秀英体」ファミリーに、「秀英にじみ明朝」と「秀英にじみ初号明朝」の2書体を追加。アドビは、この新しい書体を「Adobe Creative Cloud」のフォントサービス「Adobe Fonts」のラインアップに追加し、27日から提供を開始した。
「秀英にじみ明朝」は、「にじみシリーズ」第1弾として開発した書体。DNPが100年以上にわたって活版印刷で使用してきた「秀英体」が、印刷した紙の上でどのように表現されているか細かく分析し、その結果を“にじみ効果“として付与する専用プログラムを独自開発。同プログラムで「秀英明朝」に対して画像処理を行った上で、自然な“にじみ感”が出るよう、1字1字丁寧に調整を加えて完成させたという。紙とインクの質感を思わせるような柔らかい表情を持ち、和菓子や工芸品、手作り品のパッケージなどで日本の伝統や美、レトロ感を演出する際などに最適。
「秀英にじみ初号明朝」は、秀英体の魅力がわかりやすい代表的な見出し用書体である「秀英初号明朝」に、活版印刷のようなインクの“にじみ効果”を持たせた。書籍・ポスター・Webサイトのタイトルや小見出しなど、大きな文字サイズで利用した際に良く映えるよう、“にじみ効果”の「太らせ量」や「ゆらぎ量」を調整。その“にじみ効果”が、「秀英初号明朝」の凛とした表情に柔らかくレトロな雰囲気を与え、より味わいある表現を演出している。また「秀英にじみ初号明朝」は、アドビが開発する新書体「ヒグミン」と連動させて、「太らせ量」や「ゆらぎ量」を調整しており、「ヒグミン」の仮名と組み合わせる漢字書体としての利用も推奨されているという。
「秀英にじみ明朝」と、「秀英にじみ初号明朝」は、「Adobe Creative Cloud」のフォントサービス「Adobe Fonts」として利用できる。
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