2023年11月17日
大学のオンデマンド授業、「通学できない学生も学べる」「繰り返し学習に最適」など新たな学び方として定着=デジタル・ナレッジ調べ=
デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所は16日、オンデマンド授業を実施している全国の大学を対象に、大学におけるオンデマンド授業の実施状況や動画コンテンツの詳細、受講ログ分析への取り組みに関する調査を実施し、その結果をまとめた報告書
を公開した。
それによると、大学がオンデマンド授業を始めた時期は「2020年」が73%で最多で、6割の大学が対面授業とオンデマンド授業を併用していることが明らかになった。だが、コロナ禍において、オンデマンド授業は「緊急導入」であり「動画コンテンツ開発もとりあえずの対応」となった大学が大半だった。
また、コロナ禍のピークを過ぎた今もオンデマンド授業を行っている理由は「通学できないなど学生の様々な事情に対応できる」「出席率向上のため」「反転学習・繰り返し学習に最適」などとなっており、オンデマンド授業が大学における学び方の1つとして定着している様子がうかがえる。教員の出張時や補講対応にオンデマンド授業を活用している大学もあった。
一方、アンケート結果からは、主なコンテンツ作成者である教員の負担増や「学生の反応・理解度が分からない」「ちゃんと受講しているか確認できない」など、オンデマンド授業の課題も浮き彫りになった。動画コンテンツの84%は教員が作成しており、その負担は大きい。
学生が視聴したかどうかを確認できる簡易的なログ分析は半数の大学で行われていたが、より詳細なログ分析で視聴傾向を把握しコンテンツ改善を行っている大学はわずか3%で、ログ分析を全く行っていない大学は43%に上った。「ログを取得・分析し学習状況や学生の行動把握をしたい」というニーズは高く、今後の動向が注目される。
また、動画コンテンツに対する自己評価は「大変良い」「良い」が3割。それ以外は「工夫が足りない」「緊急避難的に行うレベル」「教員によってバラツキがある」など、改善の余地があると考えていることが明らかになった。
この調査は、オンデマンド授業を実施している全国の大学の教員・職員を対象に、9月6日~11日にかけて、アンケート専門サイトを用いたWebアンケートの形で実施した。
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