2024年11月29日
ミドル・シニア層、8割以上が「キャリアや人生の見直しができていない」=ベネッセ調べ=
ベネッセは28日、ミドル層(45~59歳)とシニア層(60~69歳)の学びやキャリアへの意識を把握するため、全国の45~74歳の男女1288人を対象に実施した、「ミドル・シニア層の学びに関するインサイト調査」の結果をまとめ発表した。
同調査におけるインサイトとは、本人も気づいていない無自覚な欲求や心の奥深くに隠された心理を指す。
また、同調査は、最初に「学び」に関するポジティブな体験価値から相対的に見た隠れた不満や未充足を抽出する「定性調査」を実施し、次に不満や未充足に対する共感度と、それらを満たすために提供するべき新しい価値提案への魅力度および現状感じている未充足度を「定量調査」で検証した。

それによると、ミドル・シニア層の男女に、「働き方やキャリアの見直し」と「人生やライフプランの見直し」状況を聞いたところ、どちらもほぼ半数が「見直しは検討していない」状況の「人生このままでいいや層」だった。
また、「検討はしているが、見直しは行っていない」人が、「働き方やキャリアの見直し」では27.3%、「人生やライフプランの見直し」では39.1%存在しており、見直しに踏み込めていない「モヤモヤ層」と合わせると、ミドル・シニアの8割以上が「キャリアや人生の見直しができていない」ことが分かった。
特に、「人生やライフプランの見直し」は、「働き方やキャリアの見直し」よりも検討をしている割合が高く、自分自身の人生について不安を抱いているミドル・シニア層が多いことが見てとれる。

現代のミドル・シニア層は、社会環境の変化で「人生のゴール、モデルケース」が消失し、社会人人生のほとんどが不況であったため、希望の人生を果たせていないことが特徴として見られた。
中でも、ミドル層は人生の後半に備えて自分らしい人生の基盤を固めたい傾向が強く、シニア層はただ漫然と余生を過ごすのではなく、「自分が主役の人生」を開花させたい願望が強い傾向が見られた。

一方、今回の調査では、男性よりも女性の方が学びに対する意欲が強いことが分かった。男女ともに40~50代では「好きなことで世に役立つ」ことに対して魅力を感じる傾向が最も高く、60代では「個人裁量で社会とつながる」ことに対して魅力を感じる傾向が最も高かった。
スキル習得に対する関心は、年齢が上がるにつれて低下し、60代は「社会とのつながり」を求める傾向が強かった。
45~49歳の男性は、「キャリアに対する不安」が強いものの、50~59歳になると大幅なキャリア変更は難しくなり、「人生の可能性」を模索。60歳以降は「社会との新たな接点」を求める傾向にあった。

一方、女性は、男性に比べて組織への所属への関心は低く、45~49歳は「キャリアと家庭の両立」を重視し、50~59歳は「スキル習得への強い意識」があることが分かった。60歳以降の「社会とのつながり」を見据え、組織の内外を問わずに活躍できるキャリアや人生設計を叶えられる学びに関心があるようだ。

また、「役職および定年後の傾向と学びに対するアプローチ」については、総じて、役職が上がるにつれて学びに感じる魅力が高く、未充足度も低くなっているのに対して、現場に近いポジションのミドル・シニア層では学びに感じる魅力は低く、未充足度も高くなる傾向が見られた。
経営層・役員・部長クラスは「組織に変革をもたらす意欲」、課長クラスは「組織内での学びを重視し、異世代と意識共有をしたい意欲」が強いため、自分自身の人生や組織に変革をもたらす学びに積極的だった。
一方で、係長・主任・リーダークラスおよび一般社員クラスは、「個人の裁量を重視」しているため、「自分の好きなこと」を深めるのが学びの第1歩になっていた。
定年後に関しては、現在の組織に軸足を置きつつ「新しいキャリア構築」を志向する「再雇用層」は、自分の可能性を拡げる学び、「スキルを磨く」ことへの関心が高く、学びに対して意欲的な「独立層」には実際のビジネスで役立つスキルの習得が効果的。
「セミリタイヤ層」と「完全リタイヤ層」は、「個人の裁量」や「趣味」を重視しているため、「自分軸」に合わせた学びを行うことで人生をより充実させられることが分かった。
この調査は、45~74歳の男女306人(定性)と、45~69歳の男女982人(定量)を対象に、8月20~22日(定性)と、9月25~27日(定量)に、インターネットで実施した。
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