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2025年7月22日

宮城県「みやぎの算数教育改革プラン」でミライシードのAIドリルとCBT単元確認テストを導入開始/宮城県教育委員会

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令和6年に第2期宮城県教育振興基本計画の中間見直しを行い、県内小中学校の算数・数学の授業力向上を目指した、全県的な授業改革への取り組み「みやぎの算数教育改革プラン」を開始した宮城県教育委員会。「ミライシード」に搭載されたアプリの中から、AIを搭載したデジタルドリル「ドリルパーク」、およびCBT方式の単元確認テスト「テストパーク」をモデルエリアの塩竃市・登米市内の全小中学校にて導入開始した。教育事務所に配置した指導主事の支援のもと、学校の実態に応じた算数科における授業改善の推進とAIドリルを活用した学習支援体制の確立を目指していく。

伴走型支援で宮城全域の学力向上と「算数の勉強が好き」な児童・生徒 を増やす

宮城県教育庁 義務教育課 課長
本田史郎氏

今回教育振興基本計画の見直しのベースとなっているのは、子どもたちの声。「全国学力・学習状況調査」で宮城県は算数学習の意欲の低下や家庭学習時間の減少傾向が続き、小学校6年生と中学校3年生で全国平均正答率との乖離が起きていた。算数・数学は、小学校低学年からの積み上げが大事な教科であるため、一人ひとりのつまずきを丁寧に把握し、学習進度や個性に合わせたきめ細かな指導を小学校段階で行うことで、中学校へのよりよい接続を期待できると考え、今回の取り組みを開始。

宮城県教育庁 義務教育課 課長 本田史郎氏は、「学びの中で壁にぶつかった時に、周りの人の力を借りて乗り越え、最後まで諦めずにやり抜く力を育む姿勢を大切にしたい。授業内容がわかれば、学校がさらに楽しくなり、学校に登校していない児童・生徒 の出現にも歯止めがかかると考えている」と語る。

宮城県教育委員会として最も大切にしているのは、各市町村の実態や移行に寄り添う“伴走型の支援”。各学校における授業改善を推進するためにモデル地区を設定し、担当指導主事による授業改善・全小中代表1名を悉皆とした 研修会の開催により、宮城県全域に好事例や効果的な活用法の横展開を行っていく。

総括評価と形成評価を計画的に活用し、子ども主体の学習サイクルへ

今回の授業改善において鍵となるのが、AIドリル。CBT方式 の単元確認テストの実施により、日常学習において子どもが自分自身で振り返り、自己調整することが狙いだ。
年2回の学力調査では、PDCAを回せる機会が限定的であることに加え、児童・生徒 の伸びやつまずきを捉えるためには、詳細の分析が必要だった。総括評価に加え、子どもの力をきめ細やかに見取る形成評価を効果的に取り入れるため、今回モデル地区にて導入されたのがミライシードのAIドリル「ドリルパーク」とCBT方式の単元確認テスト「テストパーク」だ。


年2回の総括評価に加え、日常の授業において単元ごとにCBT方式で単元確認テストを行い、その結果に合わせてAIドリルで復習をする、形成評価と指導が一体となったサイクルを目指す。「テストパーク」では教科書対応の問題を選択できるうえに 、回収・採点がその場で自動処理がされるため、校務負荷が大幅に減り、その分授業内での復習にあてられる点も今回導入に至った背景の一つだ。AIドリル「ドリルパーク」を使うと、家庭学習において個人に合った問題で復習できるため、授業・家庭・テストが連結した学習サイクルが目指せる。クラス全体や個人ごとの取り組み状況や正答率が見えるため、学習の定着度や児童 ・生徒一人ひとりの学習の伸びを把握できる上に、授業改善にも繋げられる。

目指すゴールは学力向上のその先、「勉強が好き」な児童・生徒 を宮城県全域で増やすこと。そのためのキーワードは、“一緒に創る”ことだと言う。「県全域として宮城の子どもたちの学びのために、チーム一丸となって進むアイテムとして、AIドリル・CBTテストを活用し、成果を県全域に波及させていきたい」と語る宮城県教育庁義務教育課担当。
改革はまさに始まったばかり。宮城県全域での取り組みに注目が集まっている。

(写真左)宮城県教育庁 義務教育課 指導班 日野英信指導主事 (写真右)宮城県教育庁 義務教育課 指導班 佐藤浩一指導主事

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「ミライシード」専用サイト

「ミライシード」および「テストパーク」「ドリルパーク」について
今回活用されるアプリ「テストパーク」と「ドリルパーク」は、ベネッセの小中学校向けタブレット学習用オールインワンソフト「ミライシード」内に搭載されたアプリです。
ベネッセの「ミライシード」は、一斉学習・協働学習・個別学習それぞれの学習場面に対応した、小中学校向けタブレット学習用オールインワンソフトです。全国の小中学校のおよそ30% にあたる10,000校超、340万人以上の児童・生徒 にご活用いただいています。(2025年3月時点)
今回活用されるアプリ「テストパーク」「ドリルパーク」のほか、直観的な操作で子どもが自由に考えを表現でき、個別学習・協働学習・振り返りに活用できる授業支援アプリ「オクリンクプラス」をなど複数のアプリを搭載し、教育のDX化をサポートします。

●「テストパーク」
教科書の主要単元※1の確認テストを収録し、「ミライシード」上で小テストを実施可能とするCBTシステムです。採点に要する時間を34.5分から9.4分に、返却までの日数を3日から最短授業内に短縮※2します。
この自動採点と即時返却により、先生方のテスト実施にかかる業務負担の軽減とともに、児童・生徒 のテスト後の復習効果が最大化され、学習効果の向上が期待されます。 昨年度の機能開発・実証実験を経て、2025年4月1日より提供が開始されました。
※1:小学校4~6年の算数・国語・理科・社会、中学校一部学年の一部教科に対応。
※2:自社調査データ(2024年7月実施、テストパーク利用教員52名対象)

●「ドリルパーク」
AIを搭載したデジタルドリルです。学習履歴からAIが習熟度を予測し、一人ひとりに合ったフォロー問題が出題されるため、苦手な部分をつまずきの原因から解消し、得意な部分はさらに伸ばしていくことができます。
2025年4月より提供コンテンツが拡充され、中学生向けには「定期テスト対策ドリル」及び国語・理科・社会の「暗記計算ドリル」が、小学生(3~6年生)向けには「英語AIドリル」が追加されました。

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