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2025年12月5日

大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=

DeltaXが運営する塾選びサービス「塾選」は4日、過去5年以内に大学受験を経験した子どもを持つ保護者100人を対象に実施した、「大学受験における不安についての調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、「子どもの大学受験期に保護者として不安を感じたか」と聞いたところ、保護者の91%が「はい」と回答した。一方、「大学受験に向けて子どもは不安を感じていたか?」と尋ねたところ、「はい」と回答した保護者は61%で、その差は実に30%。

つまり、「子どもは不安そうに見えないが、自分だけ不安」と感じている保護者が一定数いるということになるが、実際には子どもが不安を表に出していないだけのケースも少なくない。

もともと楽観的な性格や、「何とかなる」という気持ちで構えているタイプの子どもは、不安を感じていたとしてもそれをあまり表に出さないので、結果的に、親からは「不安がなさそう」に見えていたようだ。また、入試方式や目標が明確な場合、「この道で行ける」という安心感が、子どもの不安を和らげているケースもあった。

保護者が不安を感じた時期について尋ねたところ、最も多かったのは「高校3年生の2学期」29.7%で、次いで「3学期」20.9%だった。大学受験が本格化する高3の秋から冬にかけて、多くの保護者の不安が高まる傾向が見られた。

また、保護者が抱える「不安の内容」を聞いたところ、最も多かったのは「学力・成績に関する不安」42.9%で、次いで、「子どもの精神面や健康」24.2%、「受験情報や子どもの進路選択」23.1%だった。

大学受験期の保護者の不安解消法をタイプ別にみると、まず「学力・成績の不安」に関しては、「学習環境を整えること」や、「塾など外部を活用した」声が多く見られた。「子どもの精神面・健康の不安」については、保護者は「頑張れ」よりも「無理しないで」といった声かけを意識し、夜食や会話、散歩などで安心できる時間を作る工夫をしていた。

「進路選択・情報不足の不安」に関しては、説明会や進路相談、インターネット・書籍での情報収集を親子で一緒に行い、少しずつ不安を整理していく姿勢が多く見られた。また、経験者に話を聞いたり、塾や学校の教師の意見を取り入れることで、最終的には本人が納得して選べるように支援していた家庭も多数あった。

一方、「大学受験期の子どもの不安」について聞いたところ、最も多かったのは「志望校に合格できるか」70.5%で、以下、「努力が報われない不安」13.1%、「周囲との差・比較による焦り」6.6%、「精神的プレッシャー・ストレス」4.9%などが続いた。

大学受験を控えた子どもの不安に対し、保護者の多くはプレッシャーをかけず、気持ちを軽くする声かけを心がけていた。また、不安を「見える化」して分析し、対策を立てて行動に移している保護者もいた。具体的には、不安の内容を書き出したり、子どもと一緒に確認することで、何をすべきかを考えやすくし、漠然とした不安を小さくしていくプロセスが見られた。

この調査は、過去5年以内に大学受験を経験した子どもをもつ保護者を対象に、10月にインターネットで実施した。有効回答数は100人。

調査結果の詳細

関連URL

「塾選」

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