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2026年4月15日

学生と企業は「サステナビリティとキャリア」をどう捉えているのか=ブレーンセンター調べ=

ブレーンセンターは14日、大学生および企業を対象としたアンケート調査の結果をもとに、サステナビリティに対する意識とキャリア形成、ならびに企業における人材評価の視点について分析を行い、その一部をまとめて公表した。

調査は、同社と千葉大学国際未来教育基幹の岡山咲子講師が昨年7月に開始した「サステナ×キャリア共育プロジェクト」の一環として実施されたもので、大学生545名と、企業の人事・サステナビリティ・IRなどの業務に関わる担当者を中心に67名から回答を得た。

表1:サステナビリティや社会課題に対する関心の程度  n=545

項目 人数 割合
とても関心がある 208 38.2%
ある程度関心がある 280 51.4%
あまり関心がない 50 9.2%
まったく関心がない 7 1.3%

それによると、約9割の学生がサステナビリティや社会課題に関心を持っていることが分かった。

表2:サステナビリティや社会課題に関心を持った理由・きっかけ(複数回答可)n=488

項目 人数 割合
大学での講義・ゼミ 301 61.7%
中学・高校での授業 266 54.5%
SNS・書籍・メディア 142 29.1%
大学での実践活動・課外活動 95 19.5%
友人・家族・知人の影響 33 6.8%
企業や自治体の取り組みやPR内容・情報開示 31 6.4%
イベント・シンポジウム等 21 4.3%
有名人やタレントの影響 21 4.3%
就職活動の準備を通じて 16 3.3%
その他 6 1.2%

関心があると回答した学生にそのきっかけを訊いたところ、「大学での講義・ゼミ」61.7%と「中学・高校での授業」54.4%がいずれも過半数を占め、教育の場が関心形成において大きな役割を果たしていることが明らかになった一方で、実践機会の不足や社会・キャリアとの接続の弱さが課題として浮かび上がった。

表3:特に関心のあるイシュー(複数回答可)n=488

項目 人数 割合
気候変動 251 51.4%
教育格差 186 38.1%
経済格差 152 31.1%
人権問題 149 30.5%
エネルギー問題 148 30.3%
貧困問題 141 28.9%
廃棄物・資源循環 130 26.6%
生物多様性 117 24.0%
ジェンダー平等 111 22.7%
食糧問題 107 21.9%
その他 5 1.0%

学生が関心を寄せるサステナビリティのテーマは、気候変動や教育格差、経済格差など多岐にわたり、環境問題にとどまらず社会課題全体へと関心が広がっていることが分かった。

表4:就職先を考える際の企業・自治体・NPO等のサステナビリティ経営や社会課題への取り組みに対する関心 n=545

項目 人数 割合
とても関心がある 157 28.8%
ある程度関心がある 294 53.9%
あまり関心がない 83 15.2%
まったく関心がない 11 2.0%

就職先を考える際にも、全体の約8割が関心を示しており、サステナビリティ経営や社会課題への取り組みが重要な判断要素として意識されていることが分かった。

表5:仕事内容や待遇以外で、志望動機になり得ると感じる要素(複数選択可)n=545

項目 人数 割合
長期的なビジョン 220 40.4%
社会課題への向き合い方(事業を通じた社会課題解決) 218 40.0%
企業理念・パーパス(存在意義) 217 39.8%
人的資本・人材育成への考え方 209 38.3%
経営戦略 137 25.1%
経営トップの考え方 92 16.9%
ESG/サステナビリティへの本気度 83 15.2%
その他 2 0.4%

さらに、学生が就職先を検討する際に、仕事内容や待遇以外で志望動機となり得る要素としては、「長期的なビジョン」「社会課題への向き合い方(事業を通じた社会課題解決)」「企業理念・パーパス(存在意義)」「人的資本・人材育成への考え方」がいずれも約4割と高水準で並んでおり、企業の考え方や姿勢に関わる項目が広く認識されていることが窺えた。

表6:統合報告書を読むうえで、難しそう・ハードルに感じる点(複数選択可)n=545

項目 人数 割合
専門用語が多く、理解が難しそう 388 71.2%
分量が多そう 352 64.4%
どこを読めばよいか分からなそう 202 37.1%
学生向けに書かれていなさそう 192 35.2%
就職活動での活用方法が分からない 87 16.0%
特にハードルは感じない 11 2.0%
その他 3 0.6%

就職活動や企業研究の中で、企業の統合報告書を読んでみたいと関心を示した学生が約8割に上った一方、「理解が難しそう」「分量が多そう」など、現状では十分に活用されていないことの窺える結果となった。

表7:サステナビリティや社会課題に関する学び・経験は役立つと思うか n=545

項目 人数 割合
非常に役立つと思う 263 48.3%
ある程度役立つと思う 259 47.5%
あまり役立つとは思わない 21 3.9%
まったく役立つとは思わない 2 0.4%

表8:サステナビリティに関する学び・経験がキャリア形成に役立つと感じる理由(複数選択) n=522

項目 人数 割合
社会や業界を見る視野が広がる 341 65.3%
働くうえでの価値観や軸を考えるきっかけになる 266 51.0%
課題発見力・問題解決力が身につきそう 257 49.2%
企業等の魅力を多面的に評価するスキルが身につく 148 28.4%
仕事のやりがいや面白さを想像する力がつく 120 23.0%
志望動機や自己PRにつながる 120 23.0%
将来のキャリアを長期的に考える材料になる 74 14.2%
企業等との対話やインターンで活かせそう 73 14.0%
その他 2 0.4%

また、サステナビリティや社会課題に関する学びや経験が将来のキャリア形成に役立つと思うと答えた学生は96%に上り、その意義が肯定的に捉えられていた。

表9:「環境課題解決人材」は、これからの社会や企業活動において求められている人材だと思うか n=67

項目 人数 割合
非常にそう思う 25 37.3%
ある程度そう思う 38 56.7%
あまりそうは思わない 3 4.5%
まったくそうは思わない 1 1.5%

企業を対象とした調査では、環境課題解決人材がこれからの社会や企業活動において求められるという肯定的な回答が94%に達し、その必要性が広く認識されていることが分かった。評価される能力としては、課題解決力や企画力、企業価値への貢献、新しい発想、コミュニケーション力などが挙げられる。一方で、「理想論が先行し実行力に不安がある」「現場業務とのミスマッチ」「収益性への理解不足」といった懸念も指摘されており、サステナビリティ志向とビジネス実装力の間にギャップが存在していることが明らかとなった。

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