2026年7月10日
転職先選びで「企業のAI活用環境」を重視する層が急増 =uloqo 調べ=
uloqoは8日、20代~50代の1485名を対象に実施した「AI活用と転職に関する意識調査」の結果を発表した。
同調査では、就労ビジネスパーソンの生成AI活用レベルを、次のL1~5の5段階に定義して分析を行っている。L1「単発のチャット利用層」、L2「プロンプト工夫層」、L3「環境構築層」、L4「AIの実務組み込み層」、L5「複数AIの連携・運用最先端層」。
それによると、「転職先を選ぶ際に重視する項目(上位3つ)」において、「企業のAI活用環境」を選んだ割合の調査では、「L1:単発のチャット利用層」ではわずか10.6%に留まる一方、「L4:AIの実務組み込み層」では48.6%、次いで「L5:複数AIの連携・運用最先端層」では44.5%となった。
特に「L4:AIの実務組み込み層」においては、実に約2人に1人が「年収」や「福利厚生」と同等にAI環境を重視している。これらL4・L5の高度層では、「L1:単発のチャット利用層」と比較して約4倍という開きが生じており、優秀な人材を獲得・維持したい企業にとって、先進的なAI環境の整備は今や見逃せない条件となっていることがうかがえる。
求職者自身の生成AI活用レベル(AI習熟度)と、転職活動時の具体的な行動を分析したところ、個人のスキルが高まるほど、企業のITインフラやデジタルに対する姿勢をシビアに評価している実態が明らかになった。
調査結果によると、「L1:単発のチャット利用層」で応募・選考を見送った経験がある割合は3.7%に過ぎないのに対し、複数のAIを連携・運用している「L5:複数AIの連携・運用最先端層」では、実に63.6%が「実際に応募・選考を見送ったことがある」と回答。「L1:単発のチャット利用層」と「L5:複数AIの連携・運用最先端層」の間には、約17倍という大きな行動格差が生じており、優秀なAI人材ほど、企業のテクノロジー環境の遅れを「自身のキャリアの停滞リスク」と捉えてシビアに選別している状態が浮き彫りになった。
「自身のAI活用への意欲・行動」と「所属企業のAI環境・推進度」の状況については、個人の進化スピードに組織のアップデートが遅れている現状が浮き彫りになった。
「L4:AIの実務組み込み層」の74.4%(「やや不足している」58.4%+「まったく追いついていない」16.0%)が不満を示しただけでなく、さらに高度なスキルを持つ「L5:複数AIの連携・運用最先端層」にいたっては、実に81.9%(「やや不足している」31.9%+「まったく追いついていない」50.0%)が「会社のAI環境が不足している・追いついていない」と回答した。
特筆すべきは、L5最先端層において「まったく追いついていない」という致命的な環境不足を感じている割合が50.0%に達している点。意欲あるトップ人材ほど、自社のインフラやカルチャーに対して「ここではこれ以上成長できない」と限界を感じていることが読み取れる。
志望企業のAI活用への遅れにより「志望度が下がった経験がある」と回答した割合の調査では、「L4:AIの実務組み込み層」、「L5:複数AIの連携・運用最先端層」では、実に約6割が、AIについて理解していない・質問しても曖昧であることを感じるなど、面接官の対応を理由に志望度を下げていることが明らかになった。
求人票や採用ページにどれほど魅力的な「AI推進」の文言を並べても、選考プロセスにおける「人(面接官)」のリテラシーを通じて、企業のリアルな推進度が測られていることが分かる。面接官の理解不足は、優秀な人材を逃す「採用力低下」に直結するリスクもあると言える。
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