2013年6月4日
パナソニック/電子黒板など大型向け「微細配線電極フィルム」を開発
パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は4日、デジタルサイネージ、電子黒板などの大型ディスプレイに最適な高感度で、タッチ操作性に優れた大画面サイズのタッチパネルを実現できる銅パターンを用いた「微細配線電極フィルム」を開発したと発表した。
大型ディスプレイ用タッチパネルの性能を左右する主要部材のひとつとして電極フィルムがあり、パナソニックでは大画面サイズの静電容量方式タッチパネルでも高感度で、優れたタッチ操作性が実現できる銅パターンを用いた「微細配線電極フィルム」を開発した。
スマートフォンやタブレットには、主に静電容量方式のタッチパネルが採用されており、その主要部材である「ITO(酸化インジウム・スズ)電極フィルム」、また今後採用拡大が期待されている「銀メッシュ電極フィルム」は、抵抗値が大きく大型の電極パターンでは信号の劣化が起こるため27インチ以上の大画面には不向きであるという課題があった。
パナソニックでは独自の微細配線設計技術の採用により、銅パターンを用いた「微細配線電極フィルム」を開発した。これにより、画面サイズ80インチにも対応でき、デジタルサイネージ、電子黒板などの大型ディスプレイに使用される静電容量方式のタッチパネルの大型化が実現できるとしている。
微細配線電極フィルムは、タッチパネルの操作性能を左右する主要部材のひとつで、PETフィルム上に銅を用いた導電膜(電気を通す膜) を形成したフィルム。指で触れた部分の静電容量の変化を導電膜が感知するしくみで、通常、X軸とY軸の2層の電極フィルムをガラス基板上に形成し、タッチパネルを構成する。
■販売計画
・製品名:微細配線電極フィルム
・サンプル開始:2013年5月
・量産開始:2013年下期
・価格:数量応談
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