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2017年12月14日
埼工大、深谷市の公道で自動運転に関する実証実験を開始
埼玉工業大学(埼工大)は13日、深谷市の協力で、大学周辺の公道において、埼玉県内初となる自動車の自動運転に関する実証実験を開始し、「深谷市内公道に於ける 自動運転実証実験始走式」をものづくり研究センターで開催した。実証実験は2019年3月31日までの予定。
式典で内山俊一 学長は、「自動運転技術はいまや時代の注目を集める新技術であり、プロジェクトチームの活動を通して、工業大学として社会に貢献していきたい」と期待を語った。
埼工大では、2016年に創立40周年を迎え、その記念事業として、ものづくり研究センターを新築し、次世代自動車プロジェクトの開発を立ち上げた。その中に自動運転研究会を作り、自動運転に関する研究開発を進めてきた。
学生10数名をまとめてプロジェクトを推進する工学部情報システム学科の渡部大志 教授は、今回のプロジェクトの意義について「自動運転はAI(人工知能)や画像処理を活用する先端技術であり学生たちの希望も多い。今回のプロジェクトでは幅広い分野の技術が求められる。ここで学んだスキルを活かして新しいまちづくりに貢献できる学生を育てていきたい」と、学生たちの成長に期待を寄せている。
同プロジェクトではすでに、本年10月から、内閣府のSIP(*1)「自動走行システム」の大規模実証実験において、国内外の大手自動車メーカーと共に、私立大学として唯一の参加機関として、大規模な実証実験をスタート。お台場での公道走行実験を開始している。
今回、大学所在地である埼玉県深谷市で公道走行実験を行う目的は、この地域ならではの過酷な自然条件下や周囲の細い道で自動運転を可能にするための研究だという。深谷市では冬季に強風が吹き荒れる日が多く、田畑やグラウンドの土や誇りが舞い上がり、砂嵐が発生することがあるという。始走式のこの日も、寒風が吹きすさんでいた。
*1:SIP(Cross-ministerial Strategic Innovation Promotion Program=戦略的イノベーション創造プログラム)とは、科学技術の司令塔機能をもつ内閣府総合科学技術・イノベーション会議が、府省庁の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより科学技術イノベーションを実現するために創設した国家プロジェクトのこと。
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