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2014年9月30日

スマートスクール推進委員会/シニアが子どもに教えるスマホワークショップ開催

最高齢80歳というシニア世代のスタッフたちが、子どもたちにスマートフォンの使い方を教える。そんな、ワークショップ「スマートスクールforキッズ」を、スマートスクール推進委員会は、CANVASの協力のもと、27日に東京都中央区にある日本橋郵便局で開催した。

最初に参加者全員での記念撮影が行われた

「スマートスクールforキッズ」は、子どもたちがシニアと触れ合いながら、スマートフォンの安心安全な利用を学ぶワークショップ。CANVASの石戸奈々子理事長は、「ICTの利活用だけでなく、世代間の交流も深めていきたい」と狙いを語る。

シニアスタッフは、スマートスクール推進委員会が運営するシニアスマートフォン教室「スマートスクールforシニア」に協力する団体のメンバー。最高齢は80歳という若宮正子氏で、ブロードバンドスクール協会の理事長を務め、世界的な講演会「TED」でプレゼンテーションを行った経験も持つ。

左が若宮正子氏。シニア向けWebサイト「メロウ倶楽部」の運営にも関わる

ワークショップには、小学校1年生から3年生の児童とその保護者の計16組32人が参加し、サムソン製のスマートフォンを使い、その基本操作や、LINE、インターネット検索、セキュリティについて学んだ。

まず電卓アプリを使ってスマートフォンを指で操作する方法を学び、続いてアプリで撮影した写真を使ったハガキ作りにチャレンジ。また、LINEを使ったコミュニケーションや、Googleの音声検索機能を使った調べものなどを体験した。

撮影に苦戦する子どももいたが、シニアスタッフが丁寧に操作方法を説明するのに加えて、「難しかったね。今度はお母さんができるか見てみよう」と話しかける。子どもにスマートフォンを渡すと、夢中になりすぎて1人の世界に入ってしまうという保護者の声もあったが、シニアスタッフの気配りで、親子間のコミュニケーションが活性化する場面もあった。

会場は親子三代が集まったかのような和やかな雰囲気

ワークショップ後には、保護者向けのセキュリティに関する講義を実施。

重点が置かれていたのはLINEの利用について。「登録時に電話帳を送信しない」「友達の自動追加やIDの検索許可をオフにする」といった、知らない人とつながらないための設定や、怪しい人をブロックする方法などを紹介した。

家庭でのスマートフォンの利用時間を決めている場合、LINEの返事を利用時間外で返さなかったばかりに、子どもがいじめに合う可能性もあるため、親同士が情報交換し、お互いの家のルールを把握し合うことも大切だと解説。また、子どもがLINEを使う時には親も一緒にいる、LINEのガイドラインを親子で確認するといったことも必要だという。

そのほかに、スマートフォンのセキュリティ対策として、「OSは常に最新の状態を保つ」「パスワードロックをかける」「怪しいアプリをインストールしない」などのポイントを紹介した。

セキュリティ講義の様子

参加した保護者からは、スマートフォンの利用に関して、「家庭でのルール作りの参考になった」という感想があったほか、「スマートフォンを、子どもに試しに使わせたくても家では怖くてできないが、環境がしっかりしたこの場で安心して体験させることができた」という声もあった。

「スマートスクールforキッズ」は今後、10月14日に福岡県で、11月22日に大阪で、12月7日に京都と東京で開催する。

今後の開催予定

■スマートスクールforキッズ in 福岡
日 程:10月4日(土)
会 場:福岡市市民福祉プラザ・ふくふくプラザ [福岡県福岡市中央区荒戸3-3-39]

■スマートスクールforキッズ in 大阪
日 程:11月22日
会 場:すばるホール [大阪府富田林市桜ケ丘町2-8]

■スマートスクールforキッズ in 京都
日 程:12月7日(日)
会 場:京都市伏見青少年活動センター [京都市伏見区鷹匠町39-2]

■スマートスクールforキッズ in 東京
日 程:12月7日(日)
会 場:東京都立光明特別支援学校 [東京都世田谷区松原6-38-27]

関連URL

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