2018年4月9日
「世界一大きな授業2018」が先生役のボランティア800人を募集
教育協力NGO ネットワーク(JNNE)は、世界中の子どもたちが教育を受けられることを目指す「世界一大きな授業2018」を、4月14日から6月30日まで実施する。期間中に、途上国の教育問題について学ぶ「世界一大きな授業」を実施する「先生」役(ボランティア)を800人募集している。学校の教師だけでなく、サークルやグループ、企業や個人での参加も可能だという。

現在、世界で小学校に通えない子どもは6100万人、読み書きができない大人は7億5000万人も存在するという。こうした事実の背景には 戦争や貧困などはもちろん、教育の機会が与えられなかった人々が直面する厳しい現実など、さまざまな問題が隠れている。
2015年9月に国連総会は「持続可能な開発目標」(SDGs=Sustainable Development Goals/エス・ディ・ジーズ)を採択し、2030年までにすべての子どもが質の高い就学前教育、初等教育、中等教育を受け、大人の識字率も大幅に改善することを新たな目標として掲げた。
「世界一大きな授業」とは、そんな世界の現状に目を向け、教育の大切さを、同じ時期に考えようという地球規模のイベント。「世界中の子どもに教育を」を合言葉に、2003年にスタートし 2008年には、885万人が参加し、ギネスブックにも登録された。日本でも2017年には、506校・グループの4万3493人が参加した。
2018年も、世界中のNGOや教職員たちのネットワークを通じて、世界100カ国で一斉に開催される。日本では、教育協力NGOネットワークが作成した教材を「先生」役に提供し、世界の教育を知るための授業を実施してもらう。「先生」役は800人、授業を受けた参加者は8万人を目標にしている。
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