2018年10月29日
ベネッセ教育総合研究所、読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果
ベネッセ教育総合研究所は、電子書籍の読書履歴と学力テストやアンケート調査の結果をもとに、読書が学力や学びの姿勢にどのような影響を与えているのか、その変化を追跡する調査研究を行い、1年4カ月にわたる分析結果を26日に発表した。
それによると、たくさん読書をしている子どもほど学力が向上していることが分かった。
読書量が「多い」「少ない」「ない」群について1年4カ月の偏差値の変化を比較したところ、「多い (期間中に電子書籍10冊以上を読んだ)」子どもは平均で+1.9ポイントであったのに対し、「なし」は-0.7ポイントと偏差値を下げていた。とくに算数で偏差値の変化の差が大きく、「多い」群では+3.5ポイント、「なし」群では-1.3ポイントとなった。
また、学力テストの結果をもとに子どもたちを3グループに分け、各学力層で読書の効果が異なるのかを確認したところ、4教科の偏差値の変化をみると、学力上位者では「読書 多い」群と「読書 なし」群の差が+1.5ポイントだったのに対し、学力下位者では「読書 多い」と「読書 なし」の差は+4.7ポイントとなって、学力の低いほうが読書の効果が大きかった。
電子書籍を利用した子どもを対象に、良かったと感じることを訊ねたところ、「授業で取り上げられた本を読んだ」71.3%、「わからないことがあったら自分で調べるようになった」66.9%、「本について家の人と話した」60.0%など、子ども自身も「学びの広がり」から「他者とのつながり」まで、読書のメリットを幅広く実感していることが窺えた。
同研究所では、今後も引き続き、より詳細な読書履歴のデータを分析していくとしている。
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