2020年5月21日
高卒採用人数、75%の企業が「前年より増やす・前年と同じ」と回答 =ジンジブ調べ=
ジンジブは20日、企業の新卒採用担当者327人を対象に実施した、「2021年卒の高卒新卒採用の募集人員の増減や新型コロナウイルスが採用活動に及ぼす影響に関する調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「高卒採用の募集人数の増減はあるか」との質問には、「前年より増やす」と答えたのが18.4%、「前年と同じ」が56.5%、「前年より減らす」が16.3%だった。
大卒を含めた新卒採用全体に対し同様の質問をしたところ、「前年より増やす」17.7%、「前年と同じ」48.6%、「前年より減らす」20.5%だった。
「前年より増やす」と「前年と同じ」を合わせると高卒新卒採用は74.9%、新卒採用全体は66.3%で、高卒新卒採用の方が募集人数増減の影響が少ないことが分かった。
「高卒採用の募集職種の増減はあるか」の問いには、「前年より増やす」が14.2%、「前年と同じ」が70.1%、「前年より減らす」が13.4%だった。
大卒を含めた新卒採用全体で同様の質問をしたところ、「前年より増やす」17.6%、「前年と同じ」63.4%、「前年より減らす」15.8%となった。
「前年より増やす」と「前年と同じ」を合わせると高卒新卒採用は84.3%で、こちらも同様に募集職種増減は影響が少ないことが分かる。
「あなたの会社で昇進昇格に学卒は関係があるか」との質問には、「ないし、検討していない」が38.8%、「一部ある」が33.6%、「ある」が24.5%、「ないが、今後検討したい」が3.1%だった。
約3割強の企業が学卒に隔てなく昇進昇格ができている一方で、影響がある企業も依然存在することが判明した。
「あなたの会社では高卒独自の研修を設けているか」と聞いたところ、「設けている」が44.9%、「設けていないし、検討していない」が32%、「設けていないが、今後検討したい」が23.1%だった。
また、「新型コロナウイルスの影響が高卒採用にどのように影響しているか」を聞いたところ、第1位が「採用スケジュールの見込みが立たない・後ろ倒しになっている」(49.2%)で、第2位が「合同説明会など、採用イベントへの参加ができない」(46.7%)。
以下、「高卒採用数の予定が立てられない状態となっている」(36.9%)、「採用数の縮小の検討」(26.2%)が続いた。
「新型コロナウイルスの影響による新卒採用実務上の課題」を尋ねたところ、第1位は「オンライン設備の導入」と「WEB面接での判断」の38.2%で、第2位は「採用の動き方が分からない」の32.1%だった。
この調査は、企業の新卒採用担当者を対象に、5月11日~12日にかけて、インターネットで実施。有効回答は327人で、うち高卒採用実施は147人だった。
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