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2021年2月17日
凸版印刷、古文書をオンラインで解読できる「くずし字解読支援システム」開発
凸版印刷は16日、高精度のくずし字AI-OCRを搭載し、古文書・古典籍をオンライン上で簡単に解読できるシステム「ふみのはゼミ」を開発したと発表した。
「ふみのはゼミ」は、同社が2015年から研究・実証試験を行ってきた「くずし字OCR」をさらに発展させ、凸版印刷総合研究所が開発したAI-OCRの導入による文字認識精度の向上や、グループワーク支援機能、解読効率を向上させるための様々なノウハウを結集させたシステム。
パソコンやタブレットなどのブラウザ上で動作し、複数人での同時解読作業ができる。
参加者が編集している箇所をリアルタイムで表示し、編集結果を即時反映する画面共有機能や、参加者同士で自由に交流できるチャット機能のほかに、解読した文字や単語に対して質問やコメントをつけることができる。
講師への質問や、参加者同士の交流をスムーズに行うことができ、授業や各種イベント・ワークショップなどの活性化を促進。授業やイベントでの利用を想定した、開始・終了の制御、採点機能なども搭載している。
また、解読済みの古文書・古典籍から字形を採集し、くずし字の形をAIに学習させることでAI-OCRを生成。「ふみのはゼミ」の画面上で、解読したい範囲を指定するだけで、AIが学習した大量の画像から、文字の区切り位置も含めて解読する。
さらには、目視による解読と、AI-OCRによる文字認識の協調作業で、高い精度での解読を実現。初心者から上級者まで練度に応じた方法で使用できる。また、目視による入力・校正の結果をAI-OCRへ再学習させることで、AI-OCRの精度が向上していく。
「ジャパンナレッジLib」が提供するオンライン辞書・辞典の検索APIとも連携。「ふみのはゼミ」からジャパンナレッジの辞書を検索することができる。
文字を読むだけではなく、用例や背景を調べることで、内容の理解を促進。また、調べた用語を画面内にメモとして記録するクリップ機能も搭載している。なお、ジャパンナレッジ連携サービスを利用するには、別途「ジャパンナレッジLib」の契約が必要。
「ふみのはゼミ」の価格は、授業での利用は10万円~/半期(教育機関に限定し、週1回の利用を想定)。ワークショップ・イベントなどでの利用か20万円~/1回。また、翻刻会などでの利用は7万円~/月額。
同社は、「ふみのはゼミ」を教育機関、博物館・資料館、地方自治体などへ向け販売を開始し、9月までに一般利用に向けての開発を進めるとともに、2023年までに関連事業を含め約10億円の売上を目指す。
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