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2022年1月28日

コロナ禍の高校生と保護者、「親子の会話」が増え話題も多様化 =リクルートキャリアガイダンス調べ =

リクルートは27日、全国高校PTA連合会と共に、全国の高校2年生1815人とその保護者1529人の合計3344人を対象に実施した、「高校生と保護者の進路に関する意識調査2021」の結果をまとめ発表した。

同調査は、高校生と保護者のコミュニケーションの実態と進路観の現状を把握するために、リクルート進学総研と同PTA連合会が2003年から隔年で実施しているもので、今回で10回目。調査結果は、「コミュニケーション編」と、「ICT活用編」(来週発表予定)の2つに分けてまとめられており、今回発表されたのは「コミュニケーション編」。

それによると、コロナ禍で、高校生が感じる進路選択に関する保護者の態度は、「干渉」(前回差▲8pt)と「無関心」(同▲0.3pt)が減少し、「ちょうどいい」(同+8pt)が70%を超えて過去最大になった。

「親子の会話」についての調査では、コロナの影響で、会話が「増えた」(高校生29%、保護者29%)という回答が、「減った」(同3%、2%)を親子ともに上回った。

増えた会話の内容も、「社会や政治に関する話」(同32%、29%)、「将来や進路に関する話」(同29%、24%)、「心や健康に関する話」(同26%、33%)など多様化している。

また、進路についての話題の内容を聞いたところ、「具体的な進路」(前回差▲9pt)や「現在の成績について」(同▲8pt)が減少。

その反面、「将来どんな生き方をしたいか」(同+2pt)や「保護者の大学・短大・専門学校時代の話」(同+2pt)、「保護者の進路選択の話」(同+1pt)、「保護者の高校時代の話」(同+1pt)、「保護者の(現在の)仕事の話」(同+1pt)など幅広い話題が増加した。

「進路選択についてのアドバイスを難しい」と感じる保護者は継続的に70%程度存在するが、その要因としては「社会がどのようになっていくのか予測がつかないから」53%が前回調査から9pt増加してトップだった。

また、進路の会話で保護者がよく使う言葉は、前回トップの「自分の好きなことをしなさい、やりたいことをやりなさい」がさらに伸びて59%に(前回差+7pt)なった。

一方で、「勉強しなさい」(同▲11pt)、「お金がない、経済的に厳しい」(同▲5pt)、「資格取得を目指しなさい」(同▲3pt)、「いい大学に入りなさい」(同▲3pt)は減少した。

「未来社会への認識」について聞いたところ、これからの社会を好ましいと思う高校生は前回から7pt増えた58%で、保護者の39%(前回差+2pt)を上回った。

中でも、進路について「話す」と答えた高校生・保護者は、「話さない」場合に比べてそれぞれ+8pt・+9pt、好ましいと答える比率が高くなっている。

この調査は、高校2年生とその保護者、同PTA連合会が依頼した9都道府県、各3校ずつ計26校の公立高校(北海道だけ2校)を対象に、2021年9月14日~10月28日にかけて、学校を通した質問紙による自記式調査、またはWEB画面からの回答という形で実施。有効回収数は高校生1815人、保護者1529人の合計3344人。

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調査結果の詳細(PDF)

リクルート

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