2022年1月14日
教育テクノロジーの世界市場、2027年まで年19.9%で成長見込み =Report Ocean発表=
Report Oceanは、「世界の教育テクノロジー市場は、2020~2027年の予測期間に19.9%以上の健全な成長率で成長する見込み」という内容のレポートを、1月11日付で発表した。
同レポートによると、世界の教育テクノロジー市場は、2020年に約894億9000万米ドルになり、予測期間2020~2027年には19.9%以上の健全な成長率で成長すると予測。
教育テクノロジーは、オンライン学習の1種で、ビデオ講義、電子教科書、音声形式、アニメーション動画のいずれかを通じてデジタル形式でどこからでもアクセスでき、学生にインタラクティブな方法で学習させることができる。
モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、拡張現実(AR)、バーチャルリアリティなど、教育分野の技術進歩は、同市場の成長に貢献。教育技術市場の主なドライバーは、世界中のトップ大学のオンラインコースの増加。
例えば、2020年に浙江大学は「DingTalk ZJU」を使って5000以上のコースをオンラインで開始。2020年、EdXはMicroBachelorsプログラムという、実際の大学の単位も取得でき、就職に有利なコースとなる一連の学部向けオンラインコースを開始した。
2021年4月には、O.P. Jindal Global UniversityがCourseraと協力して、ビジネス、公共政策、国際関係の3つの新しいオンライン修士号プログラムを導入。さらに、各国政府が教育技術の発展のために開始した様々なイニシアチブが、同市場の成長に寄与している。
例えば、2017年にインド政府は、ビデオ講義を通じて大規模なオープンオンラインコース(MOOC)を開発&提供する「Study Webs of Active Learning for Young Aspiring Minds」(SWAYAM)イニシアチブを開始した。
だが、学生の個人情報を妨げる柔軟なデータプライバシー規則や、発展途上国のデジタルインフラ不足が、2020~2027年の予測期間の同市場の成長を阻害している。
また、学生の個人情報を保護するための当局による厳しい規制や、日常生活への技術の統合で、教育技術の採用&需要は増加すると思われる。
世界の同市場の地域別分析は、アジア太平洋、北米、ヨーロッパ、中南米、その他の地域の中で、北米が市場シェアの上位を占めている。
これは、トップレベルの教育大学の設立や企業のスキル開発コースの需要が、確立されたIoTインフラと相まって、市場シェアの高い地域となっている。
一方、アジア太平洋地域は、2020~2027年の予測期間で、最も高い成長率を示すと予測されている。若い人口の多さ、EdTech企業による投資、手頃な価格のブロードバンド接続などの要因が、アジア太平洋地域の同市場に有利な成長見通しを生み出すと思われる。
関連URL
最新ニュース
- みんがく、自治体向け「無償スタート応援!教育特化型の生成AI活用キャンペーン」開始(2025年3月14日)
- 教育ネット、タイピング大会 実証自治体を限定10自治体募集(2025年3月14日)
- アローリンク、長野県が「Liny」を活用し「ながの子育て家庭優待パスポート」をリニューアル(2025年3月14日)
- ChatGPTなどの対話型生成AI、「学校で利用したことがある」小学生は16.8%、高校生は27.7% =学研調べ=(2025年3月14日)
- 6割強の親が「老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい」と回答 =ソニー生命調べ=(2025年3月14日)
- 「大人になって学んでおけばよかった」No.1は「金融知識」 =日本こどもの生き抜く力育成協会調べ=(2025年3月14日)
- 通信制高校の選択、約6割は子供自身の意思で進学を決定 =ウェブクルー調べ=(2025年3月14日)
- 放課後NPOアフタースクール、「共働き世帯の小学生の放課後の過ごし方」調査結果(2025年3月14日)
- サイボウズ、ソーシャルデザインラボ「不登校・行き渋りに関するインタビュー調査」(2025年3月14日)
- キズキ、「不登校保護者の夫婦関係」のアンケートを実施(2025年3月14日)