2023年1月16日
加古川市、スマートスクール推進モデル校 生徒のICT活用率が全国平均の2倍に
加古川市は12日、同市のスマートスクール推進モデル校の研究成果を発表した。
兵庫県加古川市の加古川市教育委員会では、2021年・2022年度の2年間、加古川市立加
古川中学校をスマートスクール推進モデル校として指定し、ICT を効果的に活用した授業実践について研究を進めている。今回、同校がその研究成果等を発表し「授業での ICT 活用率が全国平均の 2 倍」、「ICT 機器の活用が生徒の学習に役立ち、意欲向上に寄与している」ことがわかったという。
スマートスクール推進モデル校である加古川市立加古川中学校では、ICT を活用した授業に関して生徒にアンケート等を実施。「1、2 年生の時に受けた授業で、PC・タブレットなどのICT機器をどの程度使用しましたか」という質問には 41.5%の生徒が「ほぼ毎日使用した」と回答しており、全国平均 21.6%の約 2 倍近くに達し、日々の授業において頻繁に活用できていることがわかった。
「大型モニターを使った学習は、自分にとってわかりやすいと思いますか?」という質問では、最終的に86.8%が「わかりやすい」と回答し、ICT 機器を活用した授業に対して「わかりやすい」と答える生徒が多く、学びに対するモチベーションが向上していることがわかった。また、黒板だけの授業だけでなくICT 機器を使うことが、学習に役立つと考える生徒が 87%以上、学校に自身専用の ICT 端末があると学習に役立つと感じている生徒が 89%以上を占めており、ICT の活用が学習効率を高めると考える生徒がかなり多いこともわかった。
加古川市では、従来から子どもたちがパソコン教室、また家庭などでも活用できるように「地域 BWA(広帯域移動無線アクセス)」を活用してきたが、9 月から市内の小学校 17 校339教室、中学校7校125教室で光回線サービスの利用を開始し、教室においてさらなる通信の高速化を実現した。個々の普通教室に直接、光回線を1本ずつ敷く通信環境は全国的にみてもめずらしい取り組みとなる。
来年度にはすべての市内小・中学校の教室に光回線を導入し、学校では光回線、家庭などでは地域BWAを活用できるハイブリッド型の通信環境の構築によって、GIGAスクールをさらに進めるとしている。
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