2023年12月4日
ベネッセ、経産省2023年度「未来の教室」の実証事業に「生成AI」で参画
ベネッセは、経済産業省「未来の教室」実証事業(生成AIを用いた教育サービスの検証)で、「生成AIを活用したテスト問題たたき台自動作成・採点」を提案し、参画が決定した。
同社が参画する今回の実証事業は、より短時間で効率的に、小テストや単元末テストの作成・採点を実現させるもので、単元途中での小テストや単元末テストを積極的に取り入れたいが、作成する負担が大きく高頻度では実施できない、また、採点から返却までに時間がかかっているという状況の改善を目指す。
具体的な取り組み内容は、学習内容、授業教材、指導計画に基づいて、テスト目的や要件に沿ったテスト設問と解答の素案を自動生成するシステムを開発。教員は、素案をベースに必要に応じて微修正を施すだけでテストを実施することができる。
生成された設問や解答が適切であるか、情報の真偽を教員がファクトチェックするプロセスを適用。期待される効果としては、小テストや単元末テスト作成と採点にかかる所要時間を短縮する。
同社はこれまで、校務支援システムや、小学生が利用できる生成AIチャットサービスなど、学校・教育現場で最新技術を安心・安全に活用できる取り組みを実施しており、今回の実証事業では、「生成AIを活用したテスト問題たたき台自動作成・採点」に取り組み、学校現場の業務負担を大幅に削減することで、教員が児童・生徒の成長にフォーカスできる環境づくりを行う。
経産省は、「『未来の教室』ビジョン」(2019年6月)の実現を念頭に、様々な個性の子ども達が、未来を創る当事者(チェンジ・メイカー)になるための学習環境づくりを目指し、①学びの探究化・STEAM化、②学びの自律化・個別最適化、③新しい学習基盤づくり、を柱に2018年度から実証事業に取り組んでおり、今回の事業もその一環。
【実証事業の概要】
テーマ:教育現場における生成AIの効果的な活用方法と現場導入に向けた課題検証「生成AIを活用したテスト問題のたたき台作成・採点」
実施期間:11月~2024年2月(予定)
実証場所:首都圏の小学校を予定
実施体制:ベネッセ、EDUCOM
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