2024年5月1日
取得したのにも関わらず就職や転職の役に立たなかった資格とは?=セルバ調べ=
セルバは4月30日、同社のWebメディア「キャリアクラフト」が、転職経験と資格取得経験がある20~50代の会社員300人を対象に実施した、「取得したにも関わらず就職や転職で役に立たなかった資格」に関するアンケート調査の結果をまとめ発表した。
それによると、「転職・就職活動で役に立たないと感じた資格」の1位は「秘書技能検定」(33人)だった。同検定は、実務技能検定協会が実施しているビジネス検定で、一般的に「秘書検定」と呼ばれ、社会に出て働くための基本的な常識が問われる。
回答者からは、「知識は必要だったが、特に持っているからと言って転職の強みとしては微妙だった」(30代女性・金融/保険)、「現代の働き方と秘書検定の試験内容に時代のズレがあり、役に立たないと感じた」(30代女性・その他)などの声が寄せられた。
2位は「実用英語技能検定」(28人)。同検定は、日本英語検定協会が実施している検定試験で、一般的には「英検」と呼ばれることが多く、英語のリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの力が問われる。
回答者からは、「今はTOIECの方が主流なので英検はあまり意味がない」(30代女性・百貨店/小売)、「英語はビジネスで使いこなせるレベルを求められるので、実際に話したり読み書きできる実践英語でないと面接時点で実力がバレてしまう」(40代男性・メーカー/製造業)などの声が寄せられた。
3位は、日本商工会議所が実施している会計に関する検定試験「日商簿記検定」(22人)。一般的には「簿記」と呼ばれることが多く、企業の経営活動を記録・計算・整理する技能が問われるが、「会計事務所へ転職する際に日商簿記3級の資格を取ったが、求人には同2級が条件のものが多く、あまり役に立たないと思った」(20代女性・メーカー/製造業)といった声が寄せられた。
4位は「ITパスポート試験」(21人)。同試験は、情報処理推進機構が実施しているITの基礎知識に関する検定試験で、一般的には「ITパスポート」と呼ばれることが多く、情報処理に関する幅広い分野の総合的知識が問われる。
回答者からは、「無いよりあるに越したことはないが、基礎中の基礎という感じなので、それがあるからといってどうこうと言うことはなかった」(20代女性・百貨店/小売)、
「簡単に取得できるのでプレミア感がないし、実業務で役に立たない」(40代男性・IT/通信)などの声が寄せられた。
5位は、日本漢字能力検定協会が実施している漢字能力に関する検定試験「日本漢字能力検定」(20人)。一般的に「漢検」と呼ばれることが多く、漢字の読み書きや熟語の構成・部首・誤字訂正など幅広い知識が問われるが、「書くこと自体減っているし、ネットで調べれば分かることが多い」(40代女性・その他)などの声が寄せられた。
以下、6位「ファイナンシャル・プランニング技能検定試験」(11人)、7位「乙種第4類危険物取扱者」(7人)、8位「TOEIC」(6人)、9位「フォークリフト運転免許」(5人)、10位「宅地建物取引士」(4人)、「行政書士試験」(4人)、「色彩検定」(4人)と続いた。
この調査は、転職経験と資格取得経験がある20~50代の会社員を対象に、3月28日〜4月11日にかけてオンラインで実施した。有効回答数は300人。
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