2026年7月16日
北九州高専、宇宙起業家らが母校に集結 「宇宙アントレプレナー」育成プログラム実施
国立高等専門学校機構は14日、北九州工業高等専門学校が6月19日・20日の2日間、北九州市と連携し「宇宙アントレプレナーシップ教育プログラム」を実施したことを発表した。
小型衛星運用数で世界トップを誇る九州工業大学や注目スタートアップが揃う「宇宙のまち・北九州」ならではの産学官連携イベントとして、将来の宇宙産業を担うエンジニアの卵たちが未知のフィールドへ挑む精神を学んだ。
初日(19日)はメインイベントとして特別講義が催され、会場となった体育館を約400名の1・2年生が埋め尽くした。
同校OBであり、2007年の高専ロボコン全国優勝メンバーでもある五十里 哲氏(東京大学大学院 准教授)が登壇。超小型衛星の編隊飛行技術の第一人者として、当時のロボコン経験が現在の宇宙開発にどう繋がっているかを語り、後輩たちへ熱いメッセージを送った。
また、世界トップレベルの小型SAR衛星開発を行うQPS研究所の上津原 正彦氏も登壇し、自身の学生時代から取り組んだスペースデブリ(宇宙ゴミ)問題の解決に向けた挑戦などを交え、持続可能な宇宙開発のリアルを解説。会場からは、「エンジニアが起業することの醍醐味は何だと思うか」といった鋭い質問が相次いだ。
2日目(20日)には、希望した学生たちが九州工業大学特任准教授の前田 恵介氏の指導を受け、飲料缶サイズの擬似衛星「缶サット」の製作に挑戦。基板の組み立てからセンサーによるデータ取得までの一連のプロセスを1日かけて体験し、単なる知識としての宇宙ではなく、手で触れる「ものづくり」としての宇宙開発を実感した。
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