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2021年4月14日
内田洋行、スマイル・プラネットの特別支援教材を「EduMall」で無償提供
内田洋行は13日、スマイル・プラネットが開発する特別支援教材「認知特性別 読み書き支援教材スマイル式プレ漢字・九九プリント」を、教育コンテンツ配信サービス「EduMall(エデュモール)」にて無償提供を開始すると発表した。
読み書きの弱さを有する児童を指導するには、「聴覚情報の認知」と「視覚情報の認知」の2つの特性について把握し学習につなげる必要がある。「聴覚情報の認知」特性として音韻処理に弱い児童の場合は、聞き取りの力や聞き分ける力を形成することを学習の目標として、教師と児童の間で、音のイメージを、目に見える視覚的手がかりとして共有することが重要。また、言語性短期記憶の弱い児童・生徒の漢字学習指導では、絵を利用して視覚的イメージの乏しい漢字単語(例:以前、調節など)についても、覚えたいことの視覚的イメージを高める活動が効果的になる。
次の「視覚情報の認知」特性においては、国語の学習では、「字や単語の視覚認知」「視空間認知」 の弱さがあると、ひらがなや漢字の書きの学習が特に困難になることから、「木が三つで森」などと、漢字の形や組み立てや並べた特徴を言語化して学習することが重要になる。このような認知特性に配慮した指導は、特別支援教育に求められるほか、通常の学級の読み書きや算数の学習が苦手な児童にも効果があるものとされている。
同社とスマイル・プラネットは、長年にわたり特別支援教育に携わってきた。その知見から、多くの学校に認知特性に配慮した教材の普及が重要になるものと考え、スマイル・プラネットが開発した特別支援教材「認知特性別 読み書き支援教材スマイル式プレ漢字・九九プリント」を、共同で無償提供。提供には、同社の教育用コンテンツ配信サービス「EduMall(エデュモール)」を活用する。
読み書きの苦手が認められる児童は、特別支援教育コーディネーターや通級指導の先生、専門家による支援につなげること、また学習支援の必要性を周囲に伝えることが大切。そのためには、読み書きの達成の程度と読み書きを支える基礎スキルについて評価することが求められる。同アセスメントは、具体的な教育的支援につなげるため、児童一人ひとりの評価と支援をアセスメントする。児童は、学年別の3~5種類の課題をテスト形式で取り組み、所要時間は20分~30分ほど。
これらの教材は教科書を学習する前の練習用プリントとして、同じ内容をくりかえし反復練習するのではなく、児童・生徒の一人ひとりの認知特性に配慮されたプリント教材。例えば、印刷するごとに漢字の掲出順がランダムになるようプログラムされるなど、子どもたちは新しい気持ちで取り組むことができる(※一部、固定のプリントもあり。)
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