2023年10月11日
リスキリングにおける悩み1位は「学習時間の確保」、2位は「経済的な負担」=ナイル調べ=
ナイルは6日、同社が運営するスマホユーザー向けアプリ情報メディア「Appliv(アプリヴ)」で、20~60代の男女580人を対象に実施した学び直しなどのリスキリングに関するアンケート調査の結果を発表した。
事前調査でリスキリングに取り組んだ経験があると回答した20~60代の男女580人に、リスキリングに取り組んだ理由を尋ねた。

その結果、最も多かったのは「仕事上で新しいスキル・知識の必要性を感じた(30.3%)」、次いで「仕事上で新しいスキル・知識を求められた(23.3%)」「興味で新しいことを学びたかった(13.4%)」だった。スキルや知識を習得することを職場から求められた人よりも、必要性を感じて自主的に取り組んだ人のほうが7pt高くなっている。
また、企業側が社員のリスキリングに力を入れている背景もあり、会社から学習機会が提供されたことを機にリスキリングに取り組んだ人は8.6%だった。他にも「転職・キャリアアップ(9.5%)」、「現在の仕事に将来的な不安を感じた(6.6%)」、「独立・企業のため(4.8%)」が、取り組んだ理由として選ばれている。

リスキリングでどんなことを学んだのかについては、「PCの基本操作(189人)」が最も多く、次いで「語学(143人)」、「デザイン・グラフィック(137人)」だった。業務の効率化やビジネスパーソンとして汎用性の高いスキルの習得に取り組んだ人が多いと考えられる。最近関心度が高まっている「AI・機械学習」は、580人中53人と、全体の1割程度に留まる結果となった。

リスキリングに取り組んだ結果、どのような変化があったのかについては、「現在の会社での仕事の幅が広がった(207人)」が最も多く、「現在の業務で解決したい課題・悩みを解決できた(146人)」、「上司からの評価が上がった(115人)」という結果となった。「まだ成果は出ていない(91人)」、「特に変化したことはない(71人)」を除くと、取り組んだ人の7割以上がプラスな結果に繋がっていることがわかる。

どんなスキルが成果に繋がりやすいのか、リスキリングで学んだ内容を成果別に見ると、「マーケティング」が8項目中6項目でトップ3に入っており、他のスキルよりも多くの項目で良い結果に繋がっていることがわかった。

リスキリングに取り組む中で感じた悩みを調査した結果、1位「学習時間の確保(292人)」、2位「経済的な負担(240人)」、3位「モチベーションの維持(212人)」だった。

スキルの習得度合いを各学習方法別に回答してもらったところ、身についた割合が最も高かったのは「書籍の購入(36.9%)」で、試した割合も全体で最も多い結果だった。また、「動画サイトの視聴(28.8%)」、「オンライン講座の受講(23.1%)」、「スマートフォンの活用(22.8%)」など、オンライン学習で身についた割合はどれも20%台と、オフライン学習をやや上回っている。

リスキリングにスマホを活用したと回答した318人に、スマホを選んだ理由を尋ねてみると、最多は「場所を選ばず学習できるから(194人)」、次いで「安い費用で学習できるから(155人)」、「自分のペースで学習できるから(147人)」だった。自分の学習したい場所で自分のペースで学習できることが、スマホを利用する最大のメリットだと言える。
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