2025年5月28日
中高生の保護者の58%が「子どもの勉強と部活の両立に悩む」=塾選調べ=
DeltaXは27日、同社が運営する塾選びサービス「塾選」が、中高生の子どもを持つ全国の保護者100人を対象に実施した、「勉強と部活の両立についての調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、「これまでに子どもの勉強と部活の両立について、親として何か悩んだことはあるか?」と聞いたところ、中学生の保護者の52%、高校生の保護者に至っては64%が「はい」と回答。中高生全体では保護者の58%が「はい」と回答した。
保護者が抱える具体的な悩みで最も多かったのは、「部活動によって勉強時間が十分に確保できない」ことへの不安で、部活動が活発であるほど、子どもたちの自由な時間、特に勉強に充てる時間が限られてしまう現状に関する声が多数寄せられた。
このほか、「部活疲れによる学習意欲の低下」「成績の低下と焦り」「子どもの自主性の低さ」「親子のコミュニケーションがうまくいかない」といった悩みも多く寄せられた。
子どもの勉強と部活の両立に悩んでいる保護者に、「勉強と部活のどちらに重きを置いているのか」を尋ねたところ、中学生の保護者の多くが将来を見据え「学業優先」と考える一方、高校生の保護者になるにつれて、「子どもの自主性」を尊重して、本人の考えに任せる傾向が強まることが見えてきた。
学年に関わらず、「どちらも大切」と考え、勉強と部活の両立を応援する声も多く聞かれた。勉強だけでなく、部活動を通して得られる経験や学びも重要視する保護者の思いが伺える。

また、「子どもと勉強と部活の両立について話し合ったことはあるか?」と聞いたところ、中学生の保護者の60%、高校生の保護者でも56%が「はい」と回答した。多くの中高生の保護者が、子どもの勉強と部活動の両立という課題に対して、一方的に指示するのではなく、対話を通じて解決の糸口を探ろうと努めているのが分かる。
「具体的にどのような話し合いをしているのか」を聞いてみると、中学生の保護者は部活動の選択や勉強への取り組み方など、比較的具体的な内容について話し合うことが多いのに対し、高校生の保護者は時間管理や学習方法など、自律性を促すようなアドバイスに重点を置いている傾向があった。
学年に関わらず、子どもの状況や悩みに寄り添い、柔軟に話し合いを進めている様子も伺え、子どもの成績の変化や精神的な負担に気を配り、困っていることがあればいつでも相談できるような関係性を築こうとしている保護者の気持ちが伝わってきた。
一方、勉強と部活に励む中高生たちに、「どのような工夫をしているのか?」を尋ねたところ、中学生はスキマ時間の活用や、帰宅後の短時間学習など、日々の習慣に工夫を取り入れているのに対し、高校生は早朝学習や週末の集中学習、学習環境の工夫など、より戦略的な取り組みを実践していることが分かった。
中学生と高校生に共通して見られた工夫としては、授業を真剣に受けることや、自分で時間や目標を管理する意識が高いことが挙げられる。
このように頑張る子どもたちを、「親としてどのようにサポートしていけば良いのか?」を聞いたところ、中学生の保護者は、学習習慣の土台作りや声かけ、生活面のサポートなど、多岐にわたるサポートを意識している一方、高校生の保護者は、過度な干渉を避け、精神的なサポートや学習環境の整備に重点を置いている傾向が伺えた。
中学生、高校生の保護者ともに、子どもとのコミュニケーションを大切にすることや、送迎などによって時間的な負担を減らすことを心がけている様子も伺えた。
この調査は、中高生の子どもを持つ全国の保護者を対象に、5月にインターネットで実施した。有効回答数は100人。
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