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2025年12月4日

日本が2年連続で世界1位の「最も学習熱心な国」に =「Duolingo Language Report 2025」調べ=

Duolingoは2日、ユーザーデータに基づき、語学学習の動向を調査した年次レポート「Duolingo Language Report 2025」(DLR2025) を発表した。


それによると、2025年、日本語は昨年4位だったドイツ語を上回り、世界で4番目に人気の学習言語となった。2021年から2024年までは4年連続で5位だったが、今年ついに順位を一つ上げ、英語・スペイン語・フランス語に次ぐ第4位に浮上した。また、第6位にはイタリア語を抑えて韓国語がランクイン。

日本語と韓国語はこれまでも世界的に人気のある学習言語だったが、従来は英語・日本語・中国語話者向けにのみコースが提供されていたため、学習者層に限りがあった。

しかし、2025年にDuolingoがコースを大幅に拡充。より多くの学習者が自身の言語から日本語や韓国語を学べるようになったことでランキングの変動が生まれた。

2025年の「多言語国家ランキング(3言語以上学習しているユーザーが最も多い国)」では、長年トップ争いをしてきたフィンランド、ドイツ、英国を抑え、日本が初めて1位となった。2位はオーストラリア、3位フィンランド、4位ドイツ、5位英国と続いている。

今年、日本の学習者に最も人気だった言語は英語で、次いで韓国語が続き、この傾向は2021年以降変わっていない。

日本は、学習に費やす平均時間に基づく「最も熱心な学習者が多い国」のランキングで、2年連続、そして過去4年間で3度目の首位を獲得した。上位5カ国には、このランキングでおなじみのハンガリー(2位)、ベラルーシ(3位)、ロシア(4位)、ドイツ(5位)が続いている。

さらに、DLR2025と連動して、日本国内の男女3067名を対象とした日本国内の語学学習の動向を探る年次調査「日本国内における語学学習に関する調査」の結果も発表した。


それによると、語学学習経験のある人を対象に学習方法について尋ねたところ、「アプリ(37.9%)」が最も多く、次いで「YouTubeやNetflixなどの動画サイト(37.2%)」、「ChatGPT(35.7%)」が続いた。これは「教本(32.1%)」や「対面レッスン(21.9%)」よりも高い結果。

特に「ChatGPT」や「YouTubeやNetflixなどの動画サイト」は若い世代ほど利用率が高まる一方、アプリは全世代で35%を超えており、年代を問わず幅広く利用されていることがわかった。

さらに、「現在語学学習をしている人」と「過去に語学学習をしていたが、現在は行っていない人」で比較すると、現在学習を続けている層ではアプリが最も支持されていたのに対し、過去に学習していた層では教本の利用が最も多く、ChatGPTの利用率も29.7%と10.2%で大きな差がみられた。また、現在学習している人ではオンラインレッスンの利用が対面レッスンを上回る一方、過去に学習していた人では対面レッスンの方が多く、学習方法がデジタルへとシフトしている傾向が伺える。


次に、語学学習における8つの評価ポイントについて、「語学学習アプリ」と「ChatGPTやBingといった会話型AIツール」のどちらがより当てはまると感じるかを尋ねた。その結果、8項目中7項目、特に利用者の体験に関する多くの項目で語学学習アプリを選ぶ人が多いという傾向が見られた。

特に差が大きかったのは、学習の楽しさ・没入感(差分18.8ポイント)、学習の続けやすさ(継続性)(17.7ポイント)の2項目。語学学習アプリは、ゲーム性や段階的に成長を実感できる仕組みによって、学習を前向きに続けられる点が高く評価されていることがわかる。

一方で、学習内容のカスタマイズ性については会話型AIツールを支持する回答が多く見られた。AIツールは自由にプロンプトを入力でき、その場の興味や目的に合わせて内容を変えられるため、幅広い使い方ができる点が魅力として挙げられる。


次に、通訳・翻訳ツールが広がる中でも自分自身で語学力を身につけたいと思うかを尋ねたところ、56.3%が「非常に思う」または「やや思う」と回答した。理由には「自己成長や自己肯定感に繋がるから(28.5%)」、「遅延のない自然なコミュニケーションがしたいから(23.7%)」、「異文化理解のため(22.2%)」などの回答が多く寄せられた。

2025年の大きなトピックとなった大阪・関西万博。回答者のうち794名が実際に来場したと回答した。そのうち 82.1%が「他の国や地域に興味を持つきっかけになった」と答えており、万博が新たな関心を喚起する場となっていたことがうかがえる。


万博来場前後で外国文化や他言語への興味の変化を比較したところ、“興味がある層”へとステップアップした人は 27.3%だった。

また、もともと“興味がある”層や中立層を除き、万博前に「興味がない」と回答していた層に限っても、約23%が来場後に興味を持つように変化(=「やや興味がある」「とても興味がある」へ移動)しており、低関心層にも一定の影響が見られた。

実際に72.9%は大阪・関西万博をきっかけに「外国語を学びたいと感じた」と回答、日本の人々が新たな学びへ踏み出す契機として大きく作用していたことが示された。

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