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2016年10月17日

子どものための無料プログラミング道場「CoderDojo」をはじめてみませんか

子どものための無料プログラミング道場CoderDojoをはじめてみませんか

プログラミングが一躍注目を集めている。ブームと言っても良い。元はと言えば今年4月、政府が産業競争力会議の中で、小学校でのプログラミング教育の必修化を表明したことにはじまる。大手のスクールやフランチャイズの塾、個人塾までプログラミング教育をメニューに加え、保護者の関心も急激に高まっている。

とはいえ、学校で教えるといってもちょっと囓らせるだけ、ちゃんとやろうと思うと「水泳・英語・ピアノ」の御三家に迫る勢いだという「プログラミング教室」に通わせなければならない。もちろん有料だ。

そんな時代に、無料でプログラミングを体験できる教室なのか、グループなのか、場所なのかそんなものがあるという。「CoderDojo(コーダー道場)」そう、“道場”。そこには“忍者”という弟子たちや、チャンピオンと呼ばれる道場主(主催者)がいるらしい。さっそく訪ねてみることにした。

こどもたちが好きだから、高1ではじめて早4年の大学生道場主

日曜日の朝。千葉県内の常磐線柏駅から歩いて10分。CoderDojo Kashiwaを開催している会場はちょっとお洒落なコワーキングスペース。開始10分前、覗いてみると既に数人の子どもがテープルにノートPCを出して準備をしている。受付で名乗ると、笑顔で迎えてくれたのがここの道場主、宮島衣瑛さんだった。

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笑顔で子どもの作品を覗く宮島さん

宮島さんは中学3年の時、幼稚園から続けていたレゴ教室の関係で、米国MITで開催されたScratch(スクラッチ)のカンファレンスに参加した。このとき一緒にいたCoderDojo Tokyoの人から話を聞いて興味を持ち、帰国後道場を訪ねたりした。

中高一貫校で高校入試のない宮島さんは、部活を引退して時間が出来ると「なんとなくやってみようかなあ」とCoderDojo開設の準備を始めた。場所はどこにしようかなあ、千葉でいいのかなあ、大人もいたほうが・・・などなど。そして、高校1年のとき、CoderDojo Kashiwaをスタートさせた。

一人ひとりが別々の取り組み

一人ひとりが別々の取り組み

それから4年、70回以上開催してきた。大切な青春の1ページをCoderDojoに賭けているような熱中ぶりだが、ここまで続けてきた理由を尋ねると、「答は出せていないが、これまでやって面倒くさいと思ったことがない。子どもが好きだから、一緒に遊んでいる感じ。ただ最近は規模が大きくなってきたので、CoderDojo Kashiwa の価値をしっかりと作っていきたいという思いもあります」と答えてくれた。

教えるというよりはサポートする感じのメンター

教えるというよりはサポートする感じのメンター

道場を覗くと、10数人の子どもたちが、PCに向かってScratchに取り組んでいる。ワークシートに沿って基本的な動作に取り組む子から、高度なゲーム作りに挑戦する子まで様々。初参加の子2人には、初期の説明を一緒に行っているが、他の子はすべて別々のことをやっている。道場内を数人のメンターが動きながら“教える”のはなく、さり気なくサポートしている。

メンターは学生主体で運営、高校生、大学生。中3のOBもメンターをやってるという。もちろん、大人のメンターもいて層は厚い。

これまでの4年間で、柏会場と柏の葉会場あわせて延べ1000人以上の子どもたちがCoderDojoを体験した。政府の方針もあって注目が高まっている「プログラミング教育」。宮島さんとCoderDojoの地域での存在感も高まっている。

柏市では、来年度から小学校4年生に対してプログラミング授業を開始する。宮島さんは、柏市の要請でカリキュラム開発に参画することになっている。CoderDojoへの参加申込も増えてきており、規模の拡大が必要になってきているという。

この日参加した児童の保護者に参加理由を訊いたところ、「柏市が小学校4年生のプログラミング教育を始めることを決めたと、市報で知りました。うちの子どもは6年生で、学校で触れる機会はありません。中学生になる前に体験させられればと考え、ここに来ました。将来プログラマーやSEとかを考えているわけではありませんが、誰でも必要なのだと思います。それにここはなんといってもコストがかかりませんから、気軽にお試しという感じです」と、プログラミング教育を身近なものと受け止めていた。

宮島さんは現在、学習院大学文学部教育学科の1年。小学校で2020年にプログラムが必修化されるころ教師になる世代だ。「ICT活用やプログラミングについて、大学の教職課程で学べるんでしょうか」と訊いたところ、「ほとんどないです」との答え。だから宮島さんは、大学のカリキュラムとしてのプログラミング教育を提案したり、学園祭を利用してCoderDojoのようなことを実践する計画を立てたり、大学でも普及活動を展開している。

宮島さんの「DojoCon 報告」に笑い声が溢れる道場

宮島さんの「DojoCon 報告」に笑い声が溢れる道場

この日の道場の締めは、道場主・宮島さんの大阪出張報告。日本中からCoderDojoの主催者やメンター、プログラミングを学ぶ子供たち、活動に賛同・協賛する人々が集まるイベント「DojoCon Japan 2016」への参加顛末記。面白おかしい報告に、子どもたちから歓声が挙がる。紙芝居のおじさんが、子どもたちの心をつかんで話に引き込んでいくようなプレゼンテーション。宮島さんが子ども好きなことが伺えるシーンだった。そして、話の終盤に登場したのが“忍者”。「忍者がプレゼンテーションに登場したんだよ。さすがCoderDojoだね」。

さて、大阪のイベントで登壇した“忍者”が、東京・小平で道場を開いていると訊いて、こちらも訪ねてみることにした。

Part2は忍者が登場!

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